今、日本は高齢者の割合で世界トップを独走している。総務省の発表によると、総人口に占める65歳以上の割合は29.1%と過去最多となり、そのうち80歳以上が10.1%に達している。つまり10人に1人が80歳以上なのだ。
 そうした状況のなか医療費は膨らみ続けている。昨年度、医療機関に支払われた医療費は46兆円でうち4割を75歳以上の高齢者が占める。これを支えているのが現役世代で、例えば35歳から39歳の年間の保険料は2010年度の21.1万円から、10年間で30.8万円にまで増加している。