<大相撲九月場所>◇十二日目◇21日◇東京・両国国技館
三段目五十一枚目・隠岐の富士(八角)が三段目四十七枚目・川渕(錣山)を寄り倒しで下した一番。敗れたものの川渕が土俵際で豪快な投げを披露し、「おー」「ブレーンバスター」とファンが騒然となる一幕があった。
立ち合い突っ張って攻めた川渕。163.9キロの隠岐の富士はなかなか動かず、左四つに組む展開に。隠岐の富士が圧力をかけて寄っていくと、土俵際で川渕は起死回生のうっちゃりに出た。投げ飛ばされた隠岐の富士は土俵下へと転落。行司軍配は川渕に上がった。
しかし際どい決着に物言いがつき、協議の結果、川渕の体が先に落ちていることが確認され、行司軍配差し違えで隠岐の富士の勝ちとなった。勝った隠岐の富士は4勝目。敗れた川渕は3敗目を喫した。
身長177.5センチ、体重123.4キロと小柄な川渕が、土俵際でピンチを迎えながらも巨漢の隠岐の富士を豪快に投げる場面に、館内からはどよめきが発生。「おー」「逆転か」「これはどうなるんだ」「ブレーンバスター」と興奮気味の声が相次いでいた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)