温厚な力士が“プツンと切れた”瞬間　激闘の中で元若乃花「これで腹立ったと思うんです」

＜大相撲九月場所＞◇十四日目◇23日◇東京・両国国技館
　前頭十四枚目・碧山（春日野）と、前頭八枚目・琴恵光（佐渡ヶ嶽）の一番では、温厚な性格で知られる碧山が闘志をむき出しにして戦う場面があった。解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「珍しいですね」としつつ「（琴恵光の腕が）喉に入って、これで（碧山は）切れたんでしょうね。顔色変わりましたから」と指摘した。
【映像】温厚な力士が“プツンと切れた”瞬間
　立ち合いから激しく突っ張りあう両力士。琴恵光が前に出て強烈な右ののど輪で追い込んだが、そこから碧山は距離を取り、右の張り手で応戦した。激しい相撲となったが、最後は強引に投げて、琴恵光が土俵を割った。碧山は5勝目、一方の琴恵光は8敗目を喫し、負け越しとなった。