将棋の永瀬拓矢王座(31)に藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が挑戦する第71期王座戦五番勝負が9月27日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で第3局の対局を行っている。前人未踏の“八冠制覇”を狙う藤井竜王・名人は、対局前日にABEMAのインタビューに応じ、第3局への意気込みを語った。
前人未踏の“八冠制覇”に挑む藤井竜王・名人が、永世位の“名誉王座”獲得を目指す永瀬王座に挑戦する注目の五番勝負。シリーズはともに1勝1敗で進行しており、藤井竜王・名人も「ここから一局一局が非常に大事」と気を引き締める。角換わりの戦型となった第1局、第2局については「どちらも長手数の将棋で熱戦にできたのは良かった。ただ、長い秒読みの中でミスが多かったところが反省点」と振り返っていた。
港町・神戸で行われた第2局では、対局場の「ホテルオークラ神戸」の窓外から航行する船の汽笛の音が響く場面も。「音が気になることはなかったですが、港町なので風情があるなと思っていました」と印象を語り、214手に及ぶ長手数の将棋を制した。
続く第3局は、地元・愛知県での“ホーム”対局に。「地元でタイトル戦の対局の機会を頂けるのは本当に嬉しいですし、自分にとっても大きな一局になると思うので、しっかり集中して対局に臨みたいなと思っています」と意気込みを語った。
対局室が設けられている名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」は名古屋駅の真上に位置し、対局室の窓下に多くの電車が行き交う。棋界屈指の電車好きで、全国各地で行われるタイトル戦では各地の列車を乗り継ぐことでリフレッシュを図っている藤井竜王・名人とあり、最高の環境と思いきや「眺めるといろいろな列車が通って、あっという間に時間が過ぎてしまいそう(笑)」と“誘惑”が多い場所でもあるようだ。勝者は偉業へ“王手”をかける重要局とあり、「見るのはほどほどにして盤上に集中。一日しっかり集中して良い内容の将棋にできればと思っています」と表情を引き締めていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)