2023年9月29日から放送が開始されたTVアニメ『葬送のフリーレン(そうそうのフリーレン)』は、魔王を倒した後の世界を舞台にしたファンタジー作品。魔王を倒した勇者一行の魔法使い・フリーレンが、死んでしまったかつての仲間と話をするために「魂の眠る地(オレオール)」を目指すストーリーです。
▶フリーレンに褒めてもらったハイター 14話
▶ハイターの幻影が告げた言葉は? 5話
▶ハイターがフェルンを助けた理由 2話
原作は山田鐘人(やまだ かねひと)氏とアベツカサ氏が「週刊少年サンデー」で連載している同名マンガで、2020年から連載中です。2021年には「第14回 マンガ大賞」で大賞を受賞、さらに「第25回 手塚治虫文化賞」で新生賞を受賞しました。
この記事では、勇者一行の僧侶ハイターの基本情報やプロフィール、ハイターの声を演じている東地宏樹(とうち ひろき)さんについてまとめています。
目次
- アニメ『葬送のフリーレン』とは?あらすじは?
- アニメ『葬送のフリーレン』ハイターの基本情報・プロフィール
- ハイターの声優・東地宏樹さんとは?
- アニメ『葬送のフリーレン』ハイターの死亡時の年齢は?
- アニメ『葬送のフリーレン』ハイターがフェルンを引き取った理由は?
- ハイターが使う僧侶の魔法とは?
- まとめ
アニメ『葬送のフリーレン』とは?あらすじは?
勇者ヒンメル達と共に魔王を倒した魔法使いのフリーレン。フリーレンはエルフなので、人間よりも遥かに長い寿命を持っています。魔王討伐から50年が経ち、勇者ヒンメル達と再会。フリーレンは当時の姿のままでしたが、ヒンメル達は老いていました。その後、ヒンメルの死をキッカケに、人を知ろうとしてこなかったことを後悔したフリーレンは、人を知るための旅に出かけます。
アニメーション制作は、『宇宙よりも遠い場所』『ワンパンマン(1期)』を制作したマッドハウス。監督は、2022年に大ヒットを記録したアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』で監督を務めた斎藤圭一郎(さいとう けいいちろう)さんです。
キャラクターデザインは、テレビアニメ『takt op. Destiny』でキャラデザを担当した長澤礼子(ながさわ れいこ)さん。そして、劇中音楽は『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『わたしの幸せな結婚』などのBGMを制作したEvan Call(エバン・コール)さんが担当しています。
アニメ『葬送のフリーレン』ハイターの基本情報・プロフィール
ハイターは魔王を倒した勇者一行の僧侶で、高度な回復魔法を操ります。見た目の特徴としては、眼鏡をかけていて、髪をオールバックにしています。言葉遣いが丁寧で、パーティーメンバーや幼いフェルンにも敬語で話していました。
温厚で達観した様子が見られますが、無類のお酒好きという一面もあります。お酒が好きすぎるあまり、勇者一行で冒険をしている時には週に1度は二日酔いで役に立たない日があるなど、僧侶という立場でありながらいい加減な所もあります。そのため、フリーレンからは生臭坊主と呼ばれていました。
ヒンメルの死から20年後には、南側諸国で戦災孤児だったフェルンを引き取って育てています。その頃には大好きだったお酒は飲まなくなっていました。そして訪ねてきたフリーレンに、賢者エーヴィヒの魔導書の解読とフェルンへの魔法の指導を依頼しました。
フリーレンの指導によってフェルンが一人前になった後に、ハイターは亡くなってしまいます。生前のハイターは、聖都に残されていた大魔法使いフランメの記録をまとめ上げていて、フランメの本物の手記が残された場所を割り出していました。
フランメの手記には、死者と対話したことが書かれていて、手記を読んだフリーレンとフェルンは「魂の眠る地(オレオール)」を目指すことになります。
2022年に開催された『葬送のフリーレン』総勢100キャラ対象の人気投票では、第11位に選ばれました。
名前の意味は?
キャラクターグッズなどで使われているハイターのスペルは「Heiter」です。ドイツ語には『葬送のフリーレン』の登場キャラクター達の名前と同じ単語が存在しているため、ファンの間ではキャラ名はドイツ語からとられているのではないかと考察されています。
「Heiter」はドイツ語で「明るい」「朗らか」という意味があります。SNSではハイターのドイツ語の意味について「二日酔いで吐くからハイターって思ってたけど、ちゃんとドイツ語で意味があったわw」や「日本では漂白剤の名称のイメージもあるけど「朗らかさん」なんですね」などのコメントが見られました。
ハイターの声優・東地宏樹さんとは?
アニメ『葬送のフリーレン』でハイターの声を演じているのは、声優の東地宏樹さんです。
東地さんはアニメの声優だけでなく、洋画や海外ドラマの吹き替えなども数多く担当。海外ドラマ『プリズン・ブレイク』シリーズの主人公マイケル・スコフィールドや、映画『アバター』シリーズの主人公ジェイク・サリーの日本語吹き替えなどを演じています。
役者や声優を目指すつもりはなかったそうですが、大学生活をエンジョイしたいと、受験科目がマークシート式の2教科のみだった演劇学科に入学。演技をしないと単位がもらえなかったのが、演技をはじめたきっかけとのことです。ラジオCMの仕事でナレーションをするようになってから、声を褒められるようになったと語っています。
『葬送のフリーレン』でハイターを演じることについて東地さんは、「ハイターは大のお酒好きということで、とても共感しながらやらせていただいてます(笑)」とコメント。作品については、「この作品の独特な世界観に入りこんで、原作を知っている方、そして初めて触れる方にも喜んでもらえるよう精進していきます。是非とも、お楽しみに」と綴っています。
これまでに東地さんが演じてきたアニメキャラクターとしては、『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの須郷徹平役、『黒執事』のバルドロイ役、『サクガン』のガガンバー役などがあります。『葬送のフリーレン』と同じく2023年9月から放送されるアニメ『ラグナクリムゾン』では、ゴーレム役を演じます。
アニメ『葬送のフリーレン』ハイターの死亡時の年齢は?
ハイターは、ヒンメルとは幼馴染ですが、同い年かどうかまでは明言されていません。ヒンメルと年齢が同じではないにしろ、そこまで年齢が離れていることはないと思われます。
コミックス11巻収録の第107話では、勇者ヒンメルは冒険に出てから7年後に23歳だと判明。10年間冒険したことが明かされているので25〜26歳あたりで、魔王を倒したと思われます。魔王を倒してから50年後以降にヒンメルは亡くなってしまったので、死亡時の年齢は75歳くらいだと推測されます。
もしハイターがヒンメルと年齢が同じなのであれば、ヒンメルが亡くなってから20年後にフリーレンと再会(95歳ごろ)。フリーレンが滞在するようになってから5年〜6年ほどが経過してからハイターが亡くなっているので、100歳くらいで亡くなった可能性があります。
ハイターはヒンメルよりも25年〜26年後に亡くなったと思われるので、人間にしてはかなり長生きなのではないでしょうか。
アニメ『葬送のフリーレン』ハイターがフェルンを引き取った理由は?
ヒンメルの死から20年後、ハイターが戦災孤児のフェルンを育てていると知ったフリーレンは「らしくないね。進んで人助けするような質(たち)じゃないでしょ。ヒンメルじゃあるまいし」と伝えています。ハイターは魔王討伐から50年後には聖都で司教をしていましたが、フリーレンの印象としては人助けをするタイプではなかったようです。
ハイターは、死のうとしていたフェルンを説得する際に、ヒンメルの話をしていました。ヒンメルは困っている人を決して見捨てないような人間で、自分ではなくヒンメルが生き残っていれば、多くのものを救えたはずだと言っています。
フリーレンがハイターに、フェルンを助けた理由を聞くと、ハイターは「勇者ヒンメルならそうしました」と答えます。ヒンメルは10年の冒険で、人間よりも遥かに長い時間を生きるフリーレンに大きな影響を与えていますが、同様に幼馴染のハイターにも影響を与えていたようです。
ハイターの死後は、フリーレンが「じゃあ私も、そうするとするかな」と言って、フェルンを自分の旅に同行させました。
ハイターが使う僧侶の魔法とは?
ハイターが使う僧侶の魔法と、フリーレンやフェルンが使う魔法使いの魔法には違いがあります。フリーレン達が使う魔法には、攻撃魔法や防御魔法をはじめとした戦闘で使用する魔法、温かいお茶が出てくる魔法のような民間魔法などがあります。
僧侶が使う魔法は、回復させたり毒を治療することができることが判明しています。コミックス3巻収録の第27話では、フリーレンが「毒の種類の分析って僧侶の魔法だから得意じゃないんだよね」と発言。なお、冒険者の死因の2割は毒によるものだそうです。
また、魔物や魔族が使う魔法の中には人を眠らせたり、石にしたりするものがあり、人類が未だに解明できていない魔法を「呪い」と呼んでいます。「呪い」はフリーレン達の魔法では対処できないとされていて、僧侶が使う「女神様の魔法」で対処可能です。「女神様の魔法」は聖典に記されていて聖典の所持者しか使えないそうで、原理が分かっていないと言われています。
まとめ
ハイターは魔王を倒した勇者パーティーの僧侶です。僧侶でありながらお酒が大好きで、冒険をしている時は週に1度は二日酔いで役に立たなかったとされています。ヒンメルの死から20年後にはお酒は辞めていて、南側諸国で戦災孤児だったフェルンを育てています。
アニメでハイターの声を演じているのは、東地宏樹さんです。これまでに東地さんが演じてきたキャラクターとしては『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの須郷徹平役、『黒執事』バルドロイ役などがあります。
(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 冒険の終わり | フリーレンの涙 |
2 | 別に魔法じゃなくたって… | 約束の花 |
3 | 人を殺す魔法 | スカート捲ったクソガキ |
4 | 魂の眠る地 | かけがえのない「たった10年」 |
5 | 死者の幻影 | 「撃て」 |
6 | 村の英雄 | ド迫力のシュタルクvs竜! |
7 | おとぎ話のようなもの | ヒンメルが銅像を残す理由 |
8 | 葬送のフリーレン | 「葬送のフリーレン」の由来 |
9 | 断頭台のアウラ | 「ヒンメルはもういないじゃない」 |
10 | 強い魔法使い | 「自害しろ」のリップシンク |
11 | 北側諸国の冬 | 漫画作者描き下ろしの女神 |
12 | 本物の勇者 | シュタルクの兄との思い出 |
13 | 同族嫌悪 | 魅惑(?)の投げキッス |
14 | 若者の特権 | むねキュン過ぎる指輪渡し |
15 | 厄介事の匂い | 長尺で描かれたダンス |
16 | 長寿友達 | 最愛の人を喪った長寿種 |
17 | じゃあ元気で | 「もう付き合っちゃえよ!!!」 |
18 | 一級魔法使い選抜試験 | 空が半分しか見えない大きさ |
19 | 入念な計画 | 奇襲を完璧に防ぐフェルン |
20 | 必要な殺し | 必要なおんぶ |
21 | 魔法の世界 | 「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」 |
22 | 次からは敵同士 | めんどさ全開なフェルン |
23 | 迷宮攻略 | また箱から尻出してる |
24 | 完璧な複製体 | やきもちフェルンのハグ |
25 | 致命的な隙 | モジモジフリーレン |
26 | 魔法の高み | 金のミミックからも尻出し |
27 | 人間の時代 | 少年ヒンメルの出会い |
28 | また会ったときに恥ずかしいからね | 孫弟子と同じ嫌顔 |
・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧