将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(20)が挑戦する第36期竜王戦七番勝負が10月6日、東京都渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で第1局の対局を行っている。同学年対決で注目が集まるシリーズ開幕局は、伊藤七段の先手で戦型は「相掛かり」となった。
防衛3連覇を目指す藤井竜王に、初タイトル獲得を狙う伊藤七段が挑戦する注目の七番勝負。「八冠制覇」へ向けて王座戦挑戦中の藤井竜王にとっては、ダブルタイトル戦の厳しいシーズンに突入した。本七番勝負で迎えるのは、タイトル戦初登場ながら強豪揃いの厳しい挑戦者決定トーナメントを駆け抜けた伊藤七段。七冠を保持している絶対王者にとっても、その勢いは決してあなどることはできない強敵だ。
振り駒の結果、開幕局の先手番は伊藤七段に。飛車先を交換する前に角道を開ける最近の相掛かりの出だしを受け、ABEMAで解説を務める村中秀史七段(42)は「近年の相掛かりを象徴するような新しい指し方」とコメントしていた。同学年対決第1戦の盤上は、早くも攻め合う展開からすでに中盤を越えて終盤の入り口が見えている。2日制1日目の昼食休憩を前に盤上にはすでに緊迫感が漂っており、今後の展開から目が離せない。
持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 ほうれん草とタイ風グリーンカレー
伊藤匠七段 牛香味焼丼
【昼食休憩時の残り持ち時間】
▲伊藤匠七段 6時間43分(消費1時間17分)
△藤井聡太竜王 6時間11分(消費1時間49分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)