将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が10月17日、京都市の「総本山 仁和寺」で伊藤匠七段(21)と第36期竜王戦七番勝負第2局の対局を行っている。ABEMAの中継には行方尚史九段(49)と伊藤真吾六段(41)が出演。解説の合間には、“八冠王”となった藤井竜王が9歳当時に詰将棋解答選手権で見せた天才の片りんのエピソードを披露した。
藤井竜王は10月11日に行われた王座戦五番勝負第4局に勝利し、シリーズ成績3勝1敗で永瀬拓矢前王座(31)を破り前人未踏の「八冠制覇」を達成した。日本中を驚かせた大偉業から6日後のこの日は、休む間もなく防衛戦の竜王戦第2局に臨んでいる。「全冠制覇」とあり今後はタイトル防衛戦の対局が中心となるため、中継に出演した行方九段は「将棋会館を立て替えていますが、指すことあるのかな?連盟で見かけることも今後少なくなりそうですね」と少し寂し気に語った。
同じく解説を務めた伊藤六段とは、“初めて藤井少年を認識した日”のトークに。2012年の詰将棋回答選手権チャンピオン戦に出場した行方九段と伊藤六段は東京会場で出場。9歳だった藤井竜王は大阪会場で難問に挑んでいたという。東西で会場は分かれていたものの、「第1ラウンドでは谷川(浩司)先生よりも回答が早かったすごい子が現れたらしい、誰なんだと騒然となりましたよね」と噂は瞬く間に伝わったという。
伊藤六段は「最初笑っていたんですよね、たまたまでしょうって」と当時の空気を伝えたが、その4年後に小学6年生の12歳となった藤井二段が強豪棋士たちを抑えてただ1人の全問正解で優勝。以降、5連覇を達成した。
のちに“八冠王”となる藤井少年の衝撃エピソードに、視聴者も「9歳で伝説」「谷川先生もビックリしただろうな」「小学生で谷川先生より…すご」「それはウワサになるわ」「光速より速いw」「9歳でザワつかせる」と驚きを隠せない様子だった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)