空爆が続くガザ地区。住民は自らの“遺体確認”に備えて手に大きく自分の名を書いているのだという。
パレスチナを支援するNPO法人『パレスチナ子どものキャンペーン』の手島正之氏は、「自分の手に大きく自分の名前を書いてある。もし犠牲になった時、遺体確認がしやすくなるように」と、ガザ地区の住民の悲惨な現状を明かす。
手島氏は2014年から5年間、パレスチナに駐在して、支援活動を行った。それ以降も、紛争が始まるまでは、年3回ほどガザを訪れていた。今回の紛争では、現地スタッフのパレスチナ人3人が、ガザに閉じ込められているという。
現地から届いた動画には、現地スタッフのいとこが亡くなり、遺体を確認している様子が映されていた。これまでガザでは、死者4385人、負傷者1万3561人の被害が伝えられている(パレスチナ保健省、10月21日時点)。手島氏がスタッフからの話を紹介する。
「彼の家が爆撃されて、がれきに埋もれてしまったんです。奇跡的に一命をとりとめたと本人は言っているんですが、そこから逃げる間はがれきの山。もう粉砕された状態なので、避難経路にたどり着くのが本当に難しい。自分の隣の人たちが爆撃を受けるとか、火にまみれて、まだ生きているのに『助けてくれ』と言っている方々を横で見ながら逃げてきた。爆撃はその間もひっきりなしに続いている」(手島正之氏)
現地スタッフは今のところ安否確認は取れているが、連絡は断続的となっている。その後、現地スタッフのハリール・タタリさんから届いたボイスメッセージでは、「ガザがどうなったと聞かれても...もう無いよ」と報告されていた。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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