スマホでの生配信中に窃盗が起きるケースが相次いでいる。本人は気づいていなくてもカメラはしっかりと犯人の姿をとらえていた。
路上生活をしながらインターネットの生配信活動をしている「藪。さん」。街を歩き、カップ焼きそばを食べ、アイスも食べる。いつも通りのスタイルで配信を行っていたが、配信開始から数時間後…配信中のまま、顔をふせてしまい、ついには完全に夢の中へ。
すると、1人の男が藪。さんに近づいたかと思うと、配信をしていたスマホを手に取り猛ダッシュ。窃盗の瞬間だ。
藪。さんは「じゃりって音がしたから振り返ったらスマホを盗まれていた。びっくりしすぎて『ドロボー!』とも叫べず、ただ逃げてるところを見ていた」と振り返る。
その後、男の姿を捜したものの、見つからなかった。
実は犯行の15分前にスマホが盗んだ男と似た特徴のストラップを肩から掛けた若者ら3人組が、寝ている藪。さんの横を通り過ぎていたこともわかった。おそらく、人通りが少なくなるタイミングを見計らっていたのだ。
薮。さんは警察に行き、ライブ配信のことを伝えて男の顔などが映った映像も見せたが、「この映像ではよくわからない」と言われてしまったという。そして遺失届を提出。
配信に使用していたスマホは、藪。さんの配信を見ている視聴者からの借り物だった。
藪。さんは「『配信これで頑張って』と言われた矢先に盗られたので放心状態。まずはその方に『申し訳ない。盗まれちゃいました』と伝えた。その方は『スマホを盗られただけでよかった。殴られたり蹴られたりしなくてよかったです』と言ってくれた」と話した。
スマホ1台あれば簡単にできてしまう生配信だが、場所を特定されるリスクもあるため、無防備にならない対策が必要だ。
藪。さんも「『ライブ配信をしていれば盗られないだろう』と安直な考えで寝てしまったのがいけなかった。いまはスマホにワイヤーをつけて、荷物や自分に取り付けるなど、盗られない工夫をするようになった」という。
(『ABEMAヒルズ』より)
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