10月28日から行われるオリックス・バファローズ対阪神タイガースの日本シリーズ。
果たしてその勝敗の鍵を握るのは誰なのか—野球解説者の五十嵐亮太氏は、そのキーマンの1人として、阪神タイガースの近本光司の名を挙げた。
10月27日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、28日から行われる日本シリーズについて、番組後半で特集することとなったが、その際にシリーズのキーマンについて訊ねられた五十嵐氏は、オリックス・山本由伸と共に、阪神・近本の名を挙げ、その理由として「打線のキーマンになりますね。ここは、もう出塁率も高いですし、塁に出ることもできる、ランナーを返すこともできるというところで、打線のキーになりますね。この後、中野選手と、主軸と繋がっていくので。」と、阪神の攻撃全体として、斬り込み隊長役の近本が鍵となっていると説明。
また続けて五十嵐氏は、「今後、8番の木浪選手の出塁とかもポイントにはなるんですけど、返すこともできるしというところでね、彼は足もありますから。彼が出ることによって、かきまわして、なんとか点に繋げるっていうシーンが多く見られるんじゃないのかなと思います。」と、クライマックスシリーズで好調だった“下位の鍵”木浪が出塁した場合も近本が返すという形が可能であることや、近本自身が塁に出ることで相手チームを撹乱し、得点に結びつける形が頻発する可能性もあるという見方を示すこととなった。
こうした五十嵐氏の見解を受ける形で、番組司会の辻歩アナウンサーが「まあ、(第1戦の先発オーダーで、近本が)1番だったら、いきなり山本・近本から始まりますからね、シリーズがね。」と水を向けると、五十嵐氏は「そうなんですよ。」と頷きつつ、「“モトモト対決”ですね。山本、近本…“モトモト”」と、シリーズの幕開け直後に実現する“モトモト対決”に注目する形でコメント。今季、近本は交流戦でオリックスと対戦した際、第1戦で先発する山本由伸に対しては、4打数無安打2三振と抑え込まれ、オリックス投手陣全体でも、14打数3安打で打率.214とやや苦戦している印象もあるが、舞台を日本シリーズに移しての対戦で、どのようなリベンジを見せることとなるのか、注目したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)