八田與一容疑者が交際相手に宛てた直筆の手紙を入手 「直情的なタイプで犯罪を犯した後のことなんて考えない」心理学者が分析
【映像】八田容疑者が女性へ宛てた手紙の内容
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 大分県別府市で発生したひき逃げ事件で、逃走を続けている八田與一(はった・よいち)容疑者(27)が交際相手に宛てた手紙を入手。心理学者が人物像について分析した。
 
【映像】八田容疑者が女性へ宛てた手紙の内容
 
 女性は手紙が送られた時期を特定しないという条件のもと、筆跡だけでなく人物像などの分析がなされ、少しでも逮捕につながれば、という思いで手紙を提供してくれた。
 手紙に書かれていたのは、女性に好意を寄せている気持ちや自らの改善点について、さらに女性に対しても改善点を要求するといった内容だった。
 
 この手紙を見た心理学者で明星大学の藤井靖教授は、八田容疑者について「直情的だと思う」と分析する。「(手紙の)前半部分で『オレが◯◯ちゃんのことを好きなところ』など、とにかく文章や内容の整理を考えずに、自分の気持ちのままに羅列している。こういう文章を書く人は直情的で自分の感情に素直で、いろんなことを行動に出したりしやすい」
 
 「手紙自体が3ページあり、最初は結構丁寧に文字も整って書いているが、3ページの1行目ぐらいからどんどん字も小さくなって乱雑な文字になってきている。感情優位の人はとにかく早く書き終わりたい、自分の感情を具現化したいという思いが強まるあまり、字が小さくなる」(藤井教授)

八田與一容疑者が交際相手に宛てた直筆の手紙を入手 「直情的なタイプで犯罪を犯した後のことなんて考えない」心理学者が分析
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 さらに藤井教授は「文面全体に『自分本位』だと感じた」と話す。「最初付き合って1カ月で、二人のことや今後の展望、未来を書いて、その後相手のことを書いているんですけど、自分が相手についてどう思うかで、もう2ページ目については丸々自分自身のことをずっと書いている」と説明した。
 
 「特徴的なのは、いろいろ自分についての内省的なことを言った上で、最後のところで相手に『こうして欲しい』という、相手の非をついてこう改善して欲しいと言っている。それが圧力。自分のことを書きつつ、最後には相手に求めたいことを持ってくるというのが、自分本位な手紙や主張だ」(藤井教授)
 
 一見するとラブレターに見えるが、藤井教授によると「反省文的な特徴」があるという。「例えば、『自分自身が損得勘定で考えたりしがちだ』『考え方のクセ』『環境のせいにしがち』と書いてあり、これはおそらく自分で思ったことではなく、誰かに指摘されたことである。その言われたことに基づいて、過去何らかの反省文を書いた経験がある」と推察した。

八田與一容疑者が交際相手に宛てた直筆の手紙を入手 「直情的なタイプで犯罪を犯した後のことなんて考えない」心理学者が分析
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  「直情的なタイプの人っていうのは、自分にストレスが降りかかって、自分が被害を被っていると感じた時にバッと行動に起こしてしまう。犯罪という観点から見たら、犯罪を犯した後なんて考えていない、計画していないと思うので。その時の思うがままに行動をする。(逃亡時)裸足になったというのも、裸足なんか気にせずに、とにかく行動に起こして逃げているから、より逃げられるということも考えられる。一方、逃げている間は自己正当化が働く。自分が逃げていることは正当なこと、自分の中で納得してしまう。逆に捕えられにくい」(藤井教授)
 
 八田容疑者の手紙に対し、時事YouTuberのたかまつななは、「相手にすぐ改善点を要求するというのは、あまり聞いたことがないので、少し怖いなと思った」と感想を述べた。続けて、「こんなに反省ができるなら、(事件についても)しっかりと反省して出頭して欲しい」と語った。
    (『ABEMA的ニュースショー』より)

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