テンプルを的確に捉えた右ストレートで、相手は立ったまま失神。頭をがくりと下げ、無意識の状態で左右に体を揺らすところに流れの中から左、右が入ると、大の字に倒れてゴング。「そのまま失神だ!」と実況が声を上げた担架投入の衝撃KOに「テンプルか…」「完全に意識が飛んでる」と驚きの声が寄せられた。
10月29日に後楽園ホールで開催された「RISE172」。武裕太(誠真会館所沢道場)と新井雄大(TARGET)の対戦は、試合時間わずか68秒の衝撃KO決着。他団体経由でこの日RISE初参戦を果たした武が、同じくデビュー戦の新井をKO。ゴングとほぼ同時にドクターが駆け寄り、担架が投入される衝撃決着となった。
昨年、格闘技イベント「KROSS×OVER」でデビューした32歳のオールドルーキーである武はRISE初参戦。対する新井も「JAPAN CAP 2023」-70kg級優勝の実力を引っさげてのデビュー戦となる。
先制したのは新井だった。ゴングとともに左フックから切れ味鋭い右ハイで武をグラつかせると猛ラッシュを仕掛ける。
たまらずクリンチで逃れた武だが、距離感が噛み合ったか左右のフックやヒザと次々と攻撃を当てると、新井も負けじと右ミドルで応戦。ニューカマー同士のバチバチの打ち合いは、両者手数の多い濃厚な序盤の30秒間となる。
プレッシャーをかけ前へと出る新井に対し、やや押される場面も見られた武だが、下がりながら飛びヒザ。これに反応した新井が前に出たところに、武がカウンターの右ストレートをドンピシャで降り抜いた。まともに打ち抜かれた新井は立ったまま失神。頭を下げ、上半身を左右に揺らすと、一連の攻撃の流れで武の左右のパンチがヒット。立ったまま落ちた新井は、制御を失ったようにクタッと後方に崩れ落ちて大の字。一方、勝った武は勢いが有り余ったか、腕立てパフォーマンスから雄叫びで「まだ余力があります」アピールをして勝ち名乗りを受けた。
タイミングよく急所の側頭部付近にクリティカルな一発。さらに偶発的な流れの中で2発を被弾した新井はしばらく動くことができず、担架で退場。その後の状態が心配された新井だが、関係者によると意識、ダメージともに問題はなく、無事に帰宅したとのことだ。
側頭部を打ち抜いた武の右、立ったままコントロールを失った新井。まさに衝撃KOを受け「倒れる前に失神していた」「テンプルか…」「完全に意識が飛んでる」とファンからは驚きの声が多く寄せられた。
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