インフルエンザの患者が急増している。31の都府県で注意報基準レベルを超え、休校や学年・学級閉鎖も増加している。そのインフルエンザの罹りやすさには遺伝の影響もあるということで、遺伝子解析サービスを提供しているジーンクエスト代表の高橋祥子氏に解説してもらった。
日本人のインフルエンザの感受性(罹りやすさ)の遺伝子に関する調査(株式会社ユーグレナ発表)を見ると、感受性が一般的なタイプは48.9%、感受性が高めのタイプは21.5%、感受性低めのタイプは29.6%だった。
高橋氏は次のように解説する。
「過去のインフルエンザA型のデータで見てみると、感受性が高いタイプは低いタイプに比べて約2倍罹りやすいと考えられる。ただし重要なのは実際にインフルエンザウイルスに接したかどうかであって、感受性が低いタイプの人でも基本的な感染予防対策が必要だ」
インフルエンザの感受性が高い遺伝子タイプは「マイナス」なのだろうか。
「そういうわけではない。基本的に一つの遺伝子は複数のいろいろな体質に関わっている。2018年にゲノム編集をしてエイズになりにくい赤ちゃんを作ったというニュースが話題になったが、一方でインフルエンザに罹りやすくなってしまったということも言われている。なので、インフルエンザの感受性が高いからといって、ただちに“マイナス”ということはない」
(『ABEMAヒルズ』より)
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