将棋の棋王戦コナミグループ杯・挑戦者決定トーナメントの準々決勝が11月2日に行われ、豊島将之九段(33)が佐々木大地七段(28)に134手で勝利した。豊島九段はベスト4進出を果たし、次戦は本田奎六段(26)と対戦する。
【中継】第49期 棋王戦コナミグループ杯 豊島将之九段 対 佐々木大地七段
ともに年度勝率7割超えと、充実した戦いを続けていた両者の対決は、佐々木七段の先手番から「相掛かり」の出だしに。佐々木七段は中住まいから、飛車を5筋に展開しつつうまくバランスを取ると、角の打ち込みから中央突破。豊島九段も冷静な応手で大きく形勢を崩さず中盤から終盤に進んでいった。
ところが終盤の入り口、優勢に進めていた佐々木七段が角と金の交換に応じたところで、ABEMAの「SHOGI AI」は豊島九段に形勢が逆転を明示。豊富な持ち駒を活かして自玉の安全度を高め、2枚の竜でも攻めきれないほどの耐久力を維持。最後も佐々木七段の攻めを切らせる形で振り切り勝利した。
現タイトル保持者である藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王座、棋聖、21)への挑戦を目指すが、あと2連勝してトーナメント優勝を果たした際には、挑戦者決定二番勝負で1勝すればOK。準決勝、または決勝で敗れた場合は、敗者復活戦を勝ち抜き、二番勝負で2連勝する必要がある。
(ABEMA/将棋チャンネルより)