借りはその日の内に返します。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月2日の第2試合は渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）がトップ。序盤は点棒を失うばかりの展開で箱ラス寸前となるも、南場に入って跳満連発、驚異の大逆転勝利を収めた。この日、チームは首位KONAMI麻雀格闘倶楽部に2ラスを与え急接近、大いに躍進した。
試合は起家から赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）、EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）、松本、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）の並びでスタート。序盤は浅見、亜樹がそれぞれチャンス手を決め、松本は東3局を迎えた時点で8300点持ちのラス目に沈んでいた。これまで幾度となく南場での逆転を決めてきた松本、南2局に挽回の手が入る。中盤にリーチ、一発で高宮からロン。リーチ・一発・タンヤオ・平和・一盃口・赤の1万2000点で配給原点近くまで点棒を戻した。
さらに南3局の親番、123の三色同順が完成した五・八万待ちのリーチを敢行。力強く五万をツモ、リーチ・ツモ・平和・三色同順・ドラ・裏ドラの1万8000点をゲット、一気にトップ目の浅見を逆転した。オーラスも仕掛けて自らアガってゲームセット。首位KONAMI麻雀格闘倶楽部とトップ・ラスが決まり、その差わずか37.5とした。
笑顔で勝利者インタビューに登場した松本。「東場に点棒がなくなっちゃう分には全然問題ない。ある分にはこしたことはないんですけど。逆転までの局数が多いので」と、そのタフネスをアピール。「東場は様子をみたりとか、守りに入っていたら、後から手が入るとは限らないんで。後に期待しないで先に攻める。失敗してもまだ局数がある」と加え、自らの大局観を説明した。スタイルを貫き、堂々と攻め抜いた上でのトップ。ファンからは「追い上げのマツ」「つよかったなあ」「流石まつ！ナイストップ！」「手順が流石だった」と賛辞が多数寄せられた。
「だいぶ10月後半で取り戻した」とチームの好調にも安堵。「僕も負けてられない」とプライドものぞかせた。リーチ7回、アガリは6回。試合後のスタッツを見て解説の土田浩翔（最高位戦）は「こんなになるの？」と、松本の後半の追い上げに舌を巻いていた。
【第2試合結果】
1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘（協会）5万7100点／＋77.1
2着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）4万8200点／＋28.2
3着 EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）5300点／▲34.7
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり（連盟）－1万600点／▲ 70.6
【11月2日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ＋238.5（24/96）
2位 渋谷ABEMAS ＋201.0（26/96）
3位 U-NEXT Pirates ＋158.8（24/96）
4位 KADOKAWAサクラナイツ ＋19.0（22/96）
5位 TEAM雷電 ▲28.5（24/96）
6位 赤坂ドリブンズ ▲92.0（26/96）
7位 EX風林火山 ▲121.4（26/96）
8位 BEAST Japanext ▲130.3（22/96）
9位 セガサミーフェニックス ▲245.1（22/96）
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
