「保守的な州だと、わざとLGBTQに意地悪な法律を作る州もある」モーリーが語るアメリカのLGBTQの現実
トランス女性をいじって大炎上した有名コメディアンのネタ

 「保守的な州だと、わざとLGBTQに意地悪な法律を作る州もある」。モーリー・ロバートソン氏がアメリカのLGBTQの現実を語る場面があった。

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 ABEMAでは、稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾による新番組がついに11月からスタート。「7.2 新しい別の窓」リニューアル後の番組名は「ななにー 地下ABEMA」に決定した。11月12日(日)に放送された#2では「ななにー 地下ABEMA LGBTQを考えよう!」と題した企画が展開。LGBTQのテレビでの扱い方を話し、未来に向けた議論を行おうという趣旨だ。

 ゲストとして登場したのは、物心ついたときから自分の性に違和感を抱き、19歳の時に性別適合手術を受けたはるな愛、幼少期からピンクやフリルが大好きで、32歳の時に性別適合手術を受け、女性へ戸籍変更したGENKING.、小さい頃は自分の事を女性だと思っており、46歳の時に性別適合手術を受け、女性へ戸籍変更したKABA.ちゃんの3組。

 一方、海外のLGBTQ事情に詳しいという専門家枠で登場したモーリー氏。キャイ〜ンの天野ひろゆきから「日本は(LGBTQに関しての)理解力が低いんですか?」と質問が投げられると、モーリー氏は「国によっては暴力が振るわれたり、法律で禁じようとする国もあります。それと比較すると、日本はマイルドです」と説明した。

 そんな中、日本LGBT教会で代表理事を務める清水展人氏は「(日本は)身体的な暴力は確かに少ないです」と指摘しつつ、「精神的暴力の面で見ると、特に中学生の時期にLGBTQに該当する当事者はすごく精神的な暴力(を受ける確率)が高いんです」と説明。モーリー氏は「自傷行為をしてしまうというアングルの統計をとると、日本の思春期に差し掛かったLGBTQの人は辛いというデータが出てるのが日本の現状」と補足した。

 一方で、モーリー氏はアメリカを例に出し「(アメリカは)国レベルで同性婚を認めたけれど、選挙結果で保守的に覆った州だと、わざとLGBTQに意地悪な法律を作る州もある」と解説。「例えば、小中高生にLGBTQ理解を教室で教えてはならないという法律を作ったり」と具体的な事例があげられると、香取からは「何それ!?」という声が上がった。

 続けてモーリー氏が「『自分が信じているキリスト教では“ダメ”って書いてある。』(LGBTQの知識を教える)先生に対して『私の家庭に踏み込むな!』と大騒ぎする人が増えてきた。つまり今、アメリカは“どうやって共存するのか?”が大きなテーマになってきている」と話すと、キャイ〜ンの天野ひろゆきは「どちらの主張も出てくるわけね」と複雑な事情に頭を抱えていた。

(ABEMA「ななにー 地下ABEMA」より)

ななにー 地下ABEMA 
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