試合中の鬼気迫る表情から、インタビューでは一転、さわやか好青年のスマイルだ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月9日の第2試合はU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)がトップを獲得。第1試合では瑞原明奈(最高位戦)が今期最高スコアで特大のトップを獲得しており、チームはデイリーダブルを達成、首位KONAMI麻雀格闘倶楽部にわずか19.9ポイント差まで肉薄した。
当試合は起家からセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)、鈴木優、赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、TEAM雷電・黒沢咲(連盟)の並びでスタート。トップへの道のりは決して平坦ではなかった。鈴木優は序盤から3局連続で失点。東4局を迎えて1万1600点持ちの4着目に沈んでいた。反撃は南2局、リーチで親満貫をツモると、同1本場も7700点(+300点)と連続加点。南3局1本場はリーチ・ツモ・平和・赤・ドラの8000点(+300点)でトップ目の親・渡辺に親被りをさせ逆転。南4局も積極的に仕掛けて2000点のアガリ。4万2900点で今期3勝目をゲットした。
この月は同一チームが同日に2勝を挙げる節が頻発。実況の日吉辰哉(連盟)は「なんということでしょう!11月は今日で5節、そのうち(デイリーダブルは)3回目です。これは順位の変動が激しすぎますね!」と驚くばかり。
試合後のインタビューでは「嬉しいですね!はい」とにっこり白い歯を見せた鈴木優。首位肉薄となった展開には「結構近くまで来たんで、次にはもしかしたら首位になるかもしれないですね!」。第1試合の瑞原の活躍が“戦闘民族”鈴木優の戦い振りに好影響を与えた。「瑞原さんの大きいトップで『3着でもいいかな』くらいの気持ちでリラックスして出て来られたのがとても良かった」。
試合を見守ってくれたクルー(ファン)には「クルーの皆さんが安心できるように、上位でポイントを積み重ねて、できれば首位に行けるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」とメッセージ。クルーからは「デイリーダブルおめ!!」「ないす!」「優さんナイストップ!」「完全優勝しましょう!」「最高でした!」と賛辞が多数寄せられた。
“さわやか強い”鈴木優、勝つほどに笑顔の輝きは増す。これで自身8戦3勝。「次には首位」と頼もしい宣言も飛び出し、秋の航海は視界良好だ。
【第2試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)4万2900点/+62.9
2着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)3万4900点/+14.9
3着 TEAM雷電・黒沢咲(連盟)2万1800点/▲18.2
4着 セガサミーフェニックス・東城りお(連盟)400点/▲59.6
【11月9日終了時点での成績】
1位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +318.1(26/96)
2位 U-NEXT Pirates +298.2(28/96)
3位 TEAM雷電 +124.8(30/96)
4位 渋谷ABEMAS +123.2(28/96)
5位 EX風林火山 +10.8(28/96)
6位 KADOKAWAサクラナイツ ▲40.6(26/96)
7位 赤坂ドリブンズ ▲129.8(28/96)
8位 BEAST Japanext ▲249.3(26/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲455.4(28/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)