将棋の藤井聡太竜王(名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が11月11日、第36期竜王戦七番勝負第4局で挑戦者の伊藤匠七段(21)と2日目の対局を行っている。終盤戦ながら形勢は互角と見られており、最終盤に向けて緊張感が高まっている。
【中継】藤井竜王VS伊藤七段 注目の第4局・小樽対局(生中継中)
同学年対決として注目を集めている第4局。藤井竜王の開幕3連勝で臨んだ北海道小樽市対局が決着局となるか、タイトル初挑戦の伊藤七段が反撃の1勝目を飾るか、目の離せない展開となっている。
角換わりの出だしから互いの研究がぶつかり合い、猛スピードで終盤戦に突入。やや挑戦者ペースかと見られていた1日目は、藤井竜王の飛車切りに対して伊藤七段が封じ手の手番を持った。初日午後の長考で藤井竜王が持ち時間を大量に消費し、指し掛け時点での時間差は約2時間が付いたものの、2日目には伊藤七段が“長考返し”。2時間を超えて考慮に沈んでおり、持ち時間の差が逆転。伊藤七段の持ち時間は2時間半を切っている。
現地で立会人を務める渡辺明九段(39)は、「形勢は互角か、やや藤井竜王寄り。かなり長い対局になりそう」と今後の展開についてコメント。ABEMAで解説を務める深浦康市九段(51)は「休憩後はノンストップの攻め合いに」、冨田誠也四段(27)は「(伊藤七段の)ここまでの長考は変調を感じる」印象を語った。
持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 握り寿司、緑茶(温)
伊藤匠七段 鰊そば、ほうじ茶(温)
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 3時間5分(消費4時間55分)
伊藤匠七段 2時間16分(消費5時間44分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)