プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の赤坂ドリブンズに今期から加入した浅見真紀(最高位戦)。国立大学出身の才女で、24歳にプロ雀士になってからは、所属団体の最高位戦ではプレーヤーだけでなく実況も務めるほか、事務作業もこなすマルチな活躍を見せている。その浅見にとって、人生の転機とも言えるほど大きな節目になったのが、今回のMリーグ入り。「不安は(Mリーガーに)なる前からありましたし、今ももちろんあります」と語るが、その背中を強烈にプッシュするのが家族の存在だ。
プロ雀士とのキャリアを積み、また運営側に回っても能力を発揮する「まきどん」は、赤坂ドリブンズ入りを果たすと早速持ち前のコミュニケーション能力を発揮。園田賢、鈴木たろう(いずれも最高位戦)という従来のメンバーと、プロになってまだ日が浅い“ネット麻雀の神”渡辺太(最高位戦)の間にうまく入り、チームのムードを高める役割を果たしている。
早くもチームにとって欠かせない存在になっている浅見だが、即断即決でMリーグ挑戦を決めたわけではない。むしろ最初は後ろ向きでもあった。チームが独自に行ったトライアウトに声をかけられた際、一度は断ろうとした。その時、同じくプロ雀士である夫・橘哲也に「断るなんて信じられない、絶対に受けた方がいい」と強く背中を押された。自分がMリーガーになれば、夫が仕事をしている平日でも家を空ける時間も増える。2人の間には4歳の息子もいる。家族会議が開かれたが「俺が仕事を調整すればどうにかなるから」と再プッシュされ、ようやく挑戦を決めた。
誘ってくれたチーム、夢に向けて支えてくれる家族に対して、結果を出して報いることが浅見の目標。「選んでよかったと思ってもらえる選手になる」と、自身のためにプロ雀士をやってきた期間とは、また違った覚悟を持ってユニフォームに袖を通す。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
(ABEMA/熱闘!Mリーグより)