突然の日本代表入りに、MF佐野海舟は驚きを見せながらも意気込んだ。11月13日に日本代表が、ワールドカップ2次予選(11月16日のミャンマー戦、21日のシリア戦)に向けて大阪市内で始動した。
トレーニングには13人が参加したが、欧州から帰国したばかりの冨安健洋や伊東純也、南野拓実らは別メニュー調整でランニングとストレッチだけで終了。追加招集された佐野は相馬勇紀、細谷真大らとともにボールを使ったトレーニングを行なった。フィールドプレーヤーはわずか3人だったが、とくに最後のシュート練習では佐野も存在感。両足で強烈なシュートを蹴り込んだ。
鹿島アントラーズに所属する佐野は、伊藤敦樹の怪我による辞退を受けて13日に追加招集が決定。22歳の台頭著しいMFは、ユース代表歴も皆無な中、嬉しい日本代表入りとなった。練習後の取材エリアでは、「ビックリはしましたけど、すごく楽しみな気持ちでいっぱいです。より高いレベルで色々なことを吸収したいです。なるべく早くチームに馴染んで、勝利に貢献したいと思います」と胸を躍らせた。
シュート練習では攻撃力の高さも見せたが、本人は「どちらかというと自分は守備的な選手なので、まずはボールを奪うこと、そこから攻撃に繋げるプレーを意識してやってきた。そのうえで剥がすドリブルも意識してきました」と、とりわけディフェンス面でのアピールを誓った。
初招集だけに佐野が11月の連戦で出番を得るのは簡単ではないようにも見えるが、セントラルMF陣は伊藤敦と川辺駿が招集辞退し、主力の遠藤航、守田英正、田中碧は14日以降の合流予定。経験では見劣りするが、コンディション的に上回る佐野に出番が巡ってきても不思議はない。
それこそ伊藤敦も今年6月、追加招集された翌日の試合でまさかの日本代表デビュー。森保一監督はこうした大胆な抜擢も厭わない指揮官だ。「チャンスはそう多くないし、自分で掴み取らないといけない。自分の特長をしっかり出したい」と誓った佐野は、千載一遇のチャンスを掴めるか。
▼日本代表の11月シリーズ概要
開催日時:11月16日(木)19:00キックオフ
対戦相手:ミャンマー代表
会場:大阪/パナソニックスタジアム吹田
テレビ放送:テレビ朝日系列にて全国生中継/ABEMAにて生配信
開催日時:11月21日(火)23:45キックオフ(日本時間)
対戦相手:シリア代表
会場:ジッダ(サウジアラビア)/プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム
テレビ放送:未発表
(ABEMA/サッカー日本代表)