<大相撲十一月場所>◇三日目◇14日◇福岡・福岡国際センター
 若い行司にとって、物言いによる協議ほど、ハラハラする瞬間もないだろう。序二段六十二枚目・鶴ノ海(錣山)と序二段六十四枚目・肥州山(境川)の一番は、土俵際で両者が同時に倒れ込んだ際どい勝負に。親方による審判団から物言いがつくと、協議が4分超にも及ぶものになり、21歳の若手行司がきょろきょろと親方衆を見渡すシーンが誕生した。