誰もが飛び付いてしまいそうな役牌、しかし“軍師”は一味違うことを考えていた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月17日の第1試合。EX風林火山・勝又健志(連盟)が中のポンを2枚見送り、その後にリーチ。一発で跳満をアガり、ファンを驚かせた。
東1局、勝又は場に打たれる中を2枚ともスルー。実況の松嶋桃(協会)が「鳴かなかったですね」と解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)へ水を向けると、佐々木は「ゆったりと構えていますね」。その後、親のKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)がカン2筒でリーチ。白を仕掛けているセガサミーフェニックス・東城りお(連盟)もカン6筒待ちで追いついた。
勝又はドラ5筒を引き、さらに中を対子落としと、手牌をタンピン形で伸ばしていく。13巡目に絶好のカン五万引きでリーチ。待ちは1・4・7索で、1・4索なら三色同順だ。この待ちを一発で内川からロン。勝又はリーチ・一発・タンヤオ・平和・三色同順・ドラの1万2000点を獲得した。
序盤はドラもなく、大物手の予感は微塵もなかった勝又の手。それを見事な我慢と選択で、跳満に仕上げた。このアガリにファンは「うまく仕上げたなー」「これは流石」「勝又オリジナルだなあ」「かっちゃん!最後に!」「これはお見事ですなあ」「中なかずすげーわ」と次々に賞賛のコメントを寄せた。
このアガリを活かし、トップで試合を終えた勝又。試合後は「中鳴いてもカン三万が残っていて、ドラのほうを引いても2000点、安牌はない、みたいな感じになっちゃうので、鳴かないかな」と思考を説明した。これにファンは「この勝ち方は恐ろしいよ」「パーフェクト勝又」「ミスしないもん勝又さんは」「内容すごすぎたね」と驚きや賛辞の声を寄せていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)