明治安田生命が先月、20歳から79歳の既婚男女1620人に調査したところ、「夫婦仲が円満」と回答した人は74.6%で去年とほぼ同じだった。
夫婦円満のために必要だと思うことについては、1位が「よく会話をする」(46.9%)、次いで「感謝の気持ちを伝える」(37.5%)、「干渉しすぎない」(29.6%)となった。
一方、夫婦関係で不満なことについては、男女いずれも「生活面での細かなズレ」が1位に。また、結婚1年以内の新婚夫婦の出会いのきっかけでは、「職場の出会い」が大幅に上昇し、去年1位だった「マッチングアプリ」と同率で1位(25.0%)となった。
『ABEMAヒルズ』では、明星大学教授で心理学者の藤井靖氏と徳永有美アナウンサーと共に夫婦関係を良好に保つ秘訣を考えた。
藤井氏は「互いを補え合える『相補性』が高い関係性は長続きする」と述べ、反対に注意すべき「不仲になる4つのポイント」を公開した。
1.会話が堂々巡り
答えが出ない話を延々と続けるのはよくない。例えば、仕事が忙しく早く帰れない夫と家事・育児を分担して欲しい妻が「早く帰ってきてほしい」「無理だ」「どうして?」「仕事が忙しいって知ってるだろ!」などと話してヒートアップするのはよろしくない。
2.お互いに対するイメージの固定化
イメージが固定化していると、互いのちょっとした変化を受け入れられず、「あの人はこうだからこうだから」などとネガティブに捉えてしまう。こうなると、せっかく努力をしても相手に届かない。
3.相手に求めるハードルが高い
これは親子間でもよくあるが、「これだけのことをやってほしい」「せめてここだけは譲れない」という最低ラインが高すぎる。
4.心にゆとりがない
これが一番大事。夫婦それぞれの心のゆとりができる生活にシフトできれば、たとえ互いの接し方は変わらなくても、許容性が上がっているために問題が自然と解決することがある。
4つのポイントを受け徳永氏は「1〜3番にも共通するが私は夫にも子どもにも期待しないことを心がけている。過剰な期待は相手にプレッシャーを与え、のびのびできなくなる。子どもの野球も『三振でいいよ』と応援している」と述べた。
これを受けて藤井氏は「相手のことを受け入れているからこそ、期待しないという態度がとれている。だから夫にもお子さんにも『そのままでいいんだよ』と思える」と解説した。
さらに徳永氏は2つ目のポイントとして「根回し」を挙げ、「前もって『今日パパはこうだからね』などと子どもに伝えることでお互いに気持ちよく過ごせるようにしておく」と説明。
これに藤井氏は「細かい気遣いがあるからこそ、良好な家族関係が成立している」と絶賛した。(『ABEMAヒルズ』より)
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