<大相撲十一月場所>◇十三日目◇24日◇福岡・福岡国際センター
幕下五枚目・琴手計(佐渡ヶ嶽)が幕下四枚目・深井(高砂)を寄り倒して3勝目を挙げた一番は、二度の物言いがつき、二度の取り直しの末に決着がつく珍しい展開での白熱の取組となった。「同体」による二度目の取り直しがアナウンスされると、館内はどよめき、拍手喝采が沸き起こった。
一度目の立ち合いは鋭く左のまわしを引いた琴手計が素早く体を入れ替えて一気に寄り切りを狙ったが、深井が粘り腰を見せ投げの打ち合いに。両者ほぼ同時に土俵の下に転落。ドスンという鈍い音が響くと、館内がざわめいた。
すぐさま物言いがついて、審判団が土俵の上に集合。協議の末に「行司軍配は西方力士が有利と見てあげましたが、両者の体が飛び出すのが同時ではないかと物言いがつき、協議した結果、同時とみて取り直しといたします」とアナウンス。これに館内が沸いた。
しかしこの一番には、さらなるドラマが。取り直しの立ち合いで素早く両者が右まわしに手をかけると、しばしの膠着状態を経て、深井がグイッとまわしを引き付けて前へ出る。そのまま寄り切るかに思われたが、今度は土俵際で琴手計が起死回生の投げ。両者は再びほぼ同時に土俵の外へ飛び出した。
まさかの展開に館内がざわつくと、すかさず審判の手があがる。協議の間、館内のざわめきが収まる様子はなく、両力士ともども固唾をのんで館内アナウンスを待つ。
すると「ただ今の取組、両者の体が出るのが同時とみて取り直しといたします」と簡潔な説明がなされると、ドッと沸いた館内に、さらに拍手喝采が起こった。
三度目の正直となる三度目の立ち合い。左に変化した深井に対して、頭をつけて前まわしを引いた琴手計が寄り倒しで勝負あり。白熱の取組に三度、館内が沸いた。二度目の取り直しの際には「すげぇ」「いいぞw」など盛り上がったファンの興奮は、決着がついても「熱かった」「耐えたなぁ」「粘り勝ち」など収まる様子はなかった。また、文字どおり死力を尽くして取組を終えた両力士の様子に「わろてるw」「笑ってもうてるやん」「おいおいw」などの声も寄せられた。深井はこの一番で5敗目を喫した。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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