将棋の立川立飛杯達人戦準決勝が11月25日に行われ、丸山忠久九段(53)が佐藤康光九段(54)に116手で勝利した。この結果、“初代・達人”の称号をかけた決勝戦は羽生善治九段(53)ー丸山九段の対戦に決まった。
2000年の第58期名人戦七番勝負でフルセットを戦った両者による準決勝は、佐藤九段が丸山九段の得意戦法でもある一手損角換わりを避け、かけ引きの後に雁木模様の将棋に。早々に力戦形へと発展した。強気な攻めでペースを握った佐藤九段に対し、丸山九段は受ける展開となった。
中盤戦では佐藤九段がペースを握ったと見られていたが、相手に決め手を与えない粘り強い指し回しで力を蓄えていた丸山九段が終盤で逆転。最終盤で佐藤九段は飛車2枚の囲いで踏ん張るも、丸山九段が押し切って白星をもぎとった。
25日午後4時30分から予定されている決勝戦は、羽生九段VS丸山九段のカードに決定。達人の座に就くのはどちらか、頂上決戦に大注目が集まっている。
新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。
(ABEMA/将棋チャンネルより)