エンタメという分野からロボットに関心を持ってもらおうと取り組む企業がある。ロボットと人間が共存する未来とは。『ABEMAヒルズ』では、次世代のロボットエンタメを開発・製造する「ロボットライド」の工場を柴田キャスターが取材した。
「エンターテインメントに特化して、映画や漫画・アニメから飛び出してきたようなロボットが目の前で動いていくという夢を実現させた」(ロボットライド・宮本大輔代表)
工場に入った柴田アナを迎えたのは、見上げてしまうほどの巨大なロボットに乗った人が。エンタメ分野に特化した“乗れるロボット”「スケルトニクス」だ。ロボットライドではスケルトニクスの開発・製造を行っていて、イベントへの出演やレンタルといったサービスを手がけている。
スケルトニクスのコンセプトは「人体の拡張」。操縦しているロボットが実際の人間の動きを数倍に拡大するイメージで、まるで自分の体が巨大化したような感覚を体験できるという。
ロボットアニメが好きだと話す柴田キャスター。やや興奮気味な様子でロボット操縦を体験した。
「今世紀一番興奮している!操縦は思ったよりは難しくないです。ずっとやっていられますね!!ロボットの中に入るのは初めての経験だったが、小さいころに思い描いていたよりも楽しかった」
ワクワクが止まらない様子の柴田キャスター。続いてはロボットで闘う格闘スポーツ「R-FIGHT」を体験。ヒトの胴体の形をしたロボットを身にまとい、まるで自分の体を動かして闘っているように感じるという。
操作方法を教わり、実際にロボットライド従業員・阿嘉さんと“1分最強”をかけて勝負する。ルールは格闘ゲームそのもので、制限時間は1分。ロボットの顔や腕についたセンサーにパンチをヒットさせ、相手の体力ゲージを0にした方が勝利だ。
開始早々、阿嘉さんのパンチが柴田キャスターにヒット。しかし、そこから柴田キャスターが反撃に出る。阿嘉さんも負けじと応戦し一進一退の攻防が続く。
ついにタイムアップ。見事勝利を手にしたのは柴田キャスターだ。
「めちゃくちゃ楽しかった。見ているより、プレイする方がすごく楽しい。実際にパンチされそうだが、自分の腕じゃないので怖さはない。当てる楽しさだけあってゲームに入ってるような感覚」
現在はこうした「R-FIGHT」など、エンタメ分野でロボットを活用しているというロボットライド。彼らが目指す未来を聞いた。
「当社の『スケルトニクス』の特色は、『見た目がかっこいい』『パイロットになれる』というところ。当面はかっこよさやワクワクを追い求めて、エンターテインメントに特化した活動を続けていきたいと思っている」(宮本代表)
2008年に高専ロボコンに出場し「二足歩行ロボット」で全国優勝を果たした沖縄工業高等専門学校の生徒らが、その2年後に開発したスケルトニクス。その後、人口減少や少子高齢化も相まってロボットの需要は大きく増加し、なくてはならない存在になった。
スケルトニクスがエンタメを追求し続ける理由について、宮本代表はこう語る。
「多くの人にロボットに関心を持ってもらい、『どんなロボットがあって、どういう役に立つのか』をわかってもらいたい。我々がやっているような『ヒト型ロボット』は経済合理性がなく、ビジネスとして成功させることは難しい。それでも、ヒト型のロボットは“みんなの憧れ”だと思うので、たくさんの人に楽しんでもらいたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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