11月24日、プロレスリング・ノア『STAR NAVIGATION 2023』後楽園ホール大会が行われた。メインイベントは、11.4新潟大会でNOAHジュニアの“絶対王者”HAYATAを破りGHCジュニアヘビー級新王者となった“メキシコのライオン”ダガの初防衛戦。

 世界を股にかけて闘ってきた新王者の前に立ちはだかったのは、元王者で誰もが一目置く実力者“キングコング”近藤修司。10.28福岡大会で弟子入り志願してきた宮脇純太に対して「背中を見せる」と宣言してのタイトル挑戦だ。近藤が勝てば約10年ぶりの王座返り咲きとなる。

 試合は序盤、ダガがスピードとイレギュラーな動きで圧倒的なパワーを誇る近藤を撹乱。場外戦で鉄柵や鉄柱に近藤の右腕を打ち付け、リング内でも各種アームブリーカーで右腕殺しを行いキングコングラリアット封じていく。

 近藤は再び場外戦で鉄柵に打ちつけられながら、右腕の痛みをこらえてのキングコングラリアットを発射し反撃開始。ダガの後頭部にラリアット連打などで痛めつけるが、ダガは三角飛びドロップキックで近藤を場外に落とすと、ロープノータッチのトペ・コンヒーロを決めて近藤にペースを握らせない。リング内でも隠し技である飛びつき腕十字を極めるなど、さらに腕殺し。

 それでも近藤は、雪崩式バックブリーカーでダガの動きを止めると、ダガのフランケンシュタイナーをパワーで受け止めてクラッシュドライバー。そしてランセルセを完璧に決めるがカウント2。そしてとどめのキングコングラリアットにいくが、ダガは腕へのトラースキックから、ソバット、前蹴り、延髄斬りのコンビネーション。

 近藤はダガのディアブロウイングスを堪えて未遂に終わらせると、後頭部へのラリアットからお株を奪う逆ディアブロウイングス。そしてキングコングラリアットを狙うが、今度はダガが逆ラリアットで迎撃。

 両者フラフラになりながら立ち上がると、近藤は高速ジャーマンからキングコングラリアット。さらにリフトアップしてからのアバラッシュホールド、ザ☆オリジナルを決めるが、ダガは垂直落下式ブレーンバスターで切り返す。そしてカンクントルネードにいくが、これをかわした近藤がキングコングラリアット。さらに二発目を狙うがこれをダガは低空ジャーマンで切り返し、サンダードライバーから必殺ディアブロウイングスを決めてカウント3を奪取。王者ダガが近藤に競り勝ち、GHCジュニアヘビー級王座初防衛に成功した。

 試合後、DRAGONGATE時代からダガと因縁があるEitaが登場し、挑戦を宣言。そしてインペリアル・ウノを決めようとするが、王者ダガは逆にディアブロウイングスを決めてEitaをKO。自分がNOAHジュニアの“王”であることをあらためてアピールした。

 この大会終了後、来年の1.2有明アリーナで王者ダガがEitaを挑戦者に迎えるGHCジュニアヘビー級選手権が正式決定。さらに1.2有明アリーナでは、ザック・セイバーJr. がNOAHに再登場。小川良成と超技巧派コンビを結成して、新日本プロレスの棚橋弘至とHAYATAという魅惑の初タッグと対戦する夢のタッグマッチも決定。年始からNOAHの闘いは熱く燃え上がる。