仲間のラスを即消去勝又健志、頼りがいしかない勝利でチームも首位返り咲き「力を合わせて頑張りたい」／麻雀・Mリーグ

　やっぱり“軍師”は頼りになる。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月30日の第2試合はEX風林火山・勝又健志（連盟）がトップ。第1試合でラスを引いたEX風林火山・松ヶ瀬隆弥（RMU）のマイナスをすぐに消し、11月を勝利で締めた。

【映像】勝又の超好配牌に実況席が「ずるい！」

　松ヶ瀬はラスを引いたとはいえ、大きなミスと呼べるものはなく、自然に手牌から溢れる牌が放銃となる不運。例年、冬に成績が落ち込みがちなチームにとって、嫌なムードが流れても仕方ない状況だった。そんななかで始まった当試合は起家から渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）、赤坂ドリブンズ・渡辺太（最高位戦）、KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）、勝又の並び。

　東1局、ドラは五万、勝又の手牌に2枚、しかも1枚は赤だ。勝又は早々に2筒から仕掛け、白の後付けを狙う。すぐに親の白鳥から白が出てポン、さらに9筒をチーしてテンパイ。待ちは6・9索だ。これを軽やかにツモって白・赤・ドラ2の8000点、大きな先制点を手に入れた。

　連荘がなくスピーディーに局は進む。南2局、勝又がここでようやく二の矢を放つ。白鳥から5200点をアガると、南3局は好配牌のチャンスを活かしわずか4巡でリーチ。リーチ・平和・赤の3900点を白鳥からロン。オーラスは伊達の反撃に肝を冷やす場面もあったが、流局でゲームセット。4万点オーバーの逃げ切りトップで第1試合のマイナスをすぐに挽回した。見事な試合運びにファンは「軍師勝又つよし」「よし、OK！」「かっちゃんお見事だよ」「勝又さすがやなあ」「やっぱ勝又さんは強いねー」と次々に称賛の声を上げた。

　これでチームは首位堅守。勝又は「今の試合数の段階で1位とか2位とかというよりも、自分たちのチームのポイントをしっかり積み重ねていって、300、400というところを目指していきたいと思います」と冷静そのものだ。さらに「今期の序盤はなかなかトップが取れなかったんですけど、11月に入ってからは毎週トップが取れた。（翌日から）例年苦しい12月になるんですけど、12月も毎週1トップを取って、プラスをしていけるように、みんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います」と気勢を上げるコメント。頼もしい軍師にファンからは「勝負の12月！！」「勝又の安定感はさすがやな」「先生さすがです！」とエールが多数寄せられた。

　例年、苦戦する12月も「毎週1トップ」と目標は明確。軍師がチームを牽引し、冬将軍を乗り越える。

【第2試合結果】

1着　EX風林火山・勝又健志（連盟）4万300点／＋60.3
2着　赤坂ドリブンズ・渡辺太（最高位戦）3万1100点／＋11.1
3着　KONAMI麻雀格闘倶楽部・伊達朱里紗（連盟）2万8700点／▲11.3
4着　渋谷ABEMAS・白鳥翔（連盟）－100点／▲60.1

【11月30日終了時点での成績】

1位　EX風林火山　＋291.3（40/96）
2位　KADOKAWAサクラナイツ　＋247.3（36/96）
3位　U-NEXT Pirates　＋226.7（38/96）
4位　赤坂ドリブンズ　＋133.3（40/96）
5位　KONAMI麻雀格闘倶楽部　＋123.1（38/96）
6位　渋谷ABEMAS　＋49.1（40/96）
7位　TEAM雷電　▲97.4（38/96）
8位　BEAST Japanext　▲433.2（38/96）
9位　セガサミーフェニックス　▲540.2（36/96）

※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会

◆Mリーグ　2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）