麻雀の真理を追い求める知性派雀士も、ついに第六感が目覚め始めた？プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月4日の第1試合に出場した赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）が、テンパイしながら1巡待ち、狙い澄ました次巡にリーチを打って一発ツモ。ファンから「乱数調整」「神タイミング」と絶賛された。
園田はMリーグ全36選手の中でも、麻雀に関して徹底的に理詰めをするタイプ。その頭の回転のよさから、試合後のインタビューに登場すると、試合の状況から思考に至るまで、放置しておけばいくらでも続くといったぐらいにしゃべり倒すことでも知られている。インタビューのネタとしては絶好とも言えるアガリが生まれたのが、東3局2本場でのことだった。
局も終盤に差し掛かろうとする12巡目、園田は二万を引いて、4・7索の平和でテンパイ。赤牌も2枚あり、この時点で出アガリ3900点、ツモれば5200点という状況だった。ただリーチを打てばロン・ツモ問わず満貫確定という状況でもあり、園田本人からしても「平和・赤赤の3900をヤミテンにするのはご法度中のご法度」と、効率から考えても本来なら迷わずリーチの1択という場面だった。
ところが園田は、テンパイとなる3索切りをしても牌を横に向けることなくヤミテンで続行。次巡、不要牌の1筒を持ってくると、そのままツモ切りをしてリーチとした。するとこの判断が大正解。7索を引き入れての一発ツモとなり、リーチ・一発・ツモ・平和・赤2と跳満にまで仕上げ切った。
試合後、インタビュアーから7索をツモることがわかっていたのかとジョークで振られると「そうですね。7索がある場所、わかるんですよ。1回待ったら一発ツモだと見えていた」とジョークで切り返すと、その後は賢者モードになって理由を説明。「トリックプレー。今後、長いMリーグの中で園田は3900点ダマテンもあるんだという情報を入れておきたい。それでツモ切りリーチをしてみたら、たまたま一発ツモ。あんなにうれしいことはないです」と、大喜びだった。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
