【WWE】RAW（12月4日・日本時間5日／アルバニー）
中邑真輔にレッドミスト（毒霧）の宣戦布告を受けたコーディ・ローデスが「子供の頃はグレート・ムタが怖かった」と告白。そのうえで「俺の物語に逃げるという選択肢はない」と迎撃を宣言。次週「RAW」で中邑VSコーディの一戦が決定した。
先週の「RAW」で中邑は以前から標的にしていた“オマエ”の正体がコーディであることを明かし、コーディにレッドミストを噴射。無言の対戦要求を叩きつけ、そのままリングを後にしていた。
リングに上がったコーディは「俺は子供の頃、毒霧の男が怖かった。その男の名前はグレート・ムタだ。子供の頃の恐怖は正しかった。俺はもっと中邑の言葉に注意を向けるべきだった。大きな野望を持つものの背中は常に標的にされる。俺が『Royal Rumble』出場を宣言した時、それに気付くべきだった。でも今の俺は準備万端だ！」と中邑の宣戦布告に応じる構えを見せる。そしてコーディは中邑に向けて「お前の選択は2つだ。また物陰から現れて俺の前で色々と説明するのか。それとも堂々と現れて俺と戦うのか」と一刻も早い決着を望むと、場内が暗転して中邑が場内スクリーンに映し出される。
「コーディ、一週間前、俺はお前の目をつぶした。だが今夜、お前の目を開いて、お前がまだ見てないものを見せてやる。俺たちが辿った道筋は、まさに同じ物語だということを。俺もお前と同じようにてっぺんを目指した。お前と同じようにすぐそこに。お前と同じようにすべり落ち、奈落の底に落とされた。
コーディ、俺たちは同じ屈辱を味わったんだ。栄光から失墜し、物語は書き残され、心の中で悪魔が囁く。お前はもう二度とそこには戻れない。だが、お前は俺を目覚めさせた。奮い立たせた。そして俺はお前を解放するためにここにいる。お前に代わって、物語を手放し、終わらせてやる。俺の物語は未完成。だが、お前の物語は俺が終わらせてやる」
中邑が指摘したように、中邑は2018年に「Royal Rumble」で勝利するも「WrestleMania」では当時WWE王者だったAJスタイルズに敗戦。コーディも今年の「Royal Rumble」で勝利するも「WrestleMania」ではWWEユニバーサル王者ローマン・レインズに敗れており、同じ道を歩んでいる。そのうえで中邑は「お前の物語は俺が終わらせてやる」と宣告したのだ。
これにはコーディも「お前が俺を狙う理由を説明してくれるのは助かるが、俺はお前がリングに立つまで評価もしないし、尊敬もしない。俺の物語に逃げるという選択肢はない。お前と俺が似ていると思うなら証明してみろ！」と叫び、次週「RAW」で中邑とコーディの一騎打ちが正式に決定した。中邑が再びコーディを恐怖のどん底に叩き落すのか？ それともコーディがグレート・ムタのトラウマを払しょくして中邑をマットに沈めるのか？ 注目の日米スーパースター対決まで待ったなしだ。
また今大会ではWWE世界ヘビー級王者セス・ロリンズと挑戦者ジェイ・ウーソが対戦。先日のプレミアム・ライブ・イベント（PLE）大会「Survivor Series」でウォー・ゲームズを共に戦った両者の一戦は、技と気持ちがぶつかり合う大熱戦となり、最後はロリンズがジェイのスーパーキックをペティグリーで切り返し、渾身のストンプを決めて王座防衛に成功した。
試合後に両者は握手をかわし、会場は大きな声援に包まれたが、この名勝負を台無しにしたのがドリュー・マッキンタイアだ。この日のオープニングに登場したマッキンタイアは、先週の「RAW」で自分ではなくジェイを次の挑戦者に指名したロリンズへの不満をぶちあけ、自分を差し置いて挑戦するジェイも罵倒。第1試合でサミ・ゼインをクレイモアで下すと、バックステージでは試合で負った左足の怪我を治療していたゼインを襲う凶行に及んでいた。
ロリンズVSジェイの試合後に現れたマッキンタイアは場外でジェイにクレイモアを発射し、救出にかけつけたロリンズをフロントスープレックスで投げ捨てる。さらにクレイモアでグロッキー状態のジェイを解説席に叩きつけるなど大暴走。マッキンタイアの相次ぐ暴挙に客席からは大ブーイングが起きた。もはや制御不能の暴徒と化したマッキンタイア。この男の大暴走はどこまで続くのか？（ABEMA／WWE『RAW』）
