顔面をクリーンに捉えた破壊力ある左右のワンツー。まともに被弾した相手の顔が仰け反り、ロープの反動で上体を戻して打ち返すも、ダメージが体を駆け巡ったか…突如、電池が切れた人形のようにストンと崩れ落ちる衝撃の時間差KOに戦慄が走った。
12月9日にエディオンアリーナ大阪で開催された「K-1 ReBIRTH2」。大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と篠原悠人(DURGA)の試合は、大岩が1ラウンド2分38秒、左フックから強烈な右ストレートを打ち抜いて圧巻のKO勝利。新階級ライト級でも、その実力を初戦から証明すると、盟友・武尊も大岩の“剛腕復活”を笑顔で祝福した。
昨年、武尊が返上したK-1スーパー・フェザー級王座をかけたトーナメントであと一歩届かず3位に終わった大岩は、新たな階級で心機一転の闘い。相手は2連勝中でタイトル戦線への再浮上を狙う篠原だ。
試合は強い右のカーフキックを見せる大岩に対して、コンパクトに左右を当てていく篠原。徐々にフックを強振しはじめた篠原に、じっくりと構え、一発狙いの大岩はガードを固めながらプレッシャー。じわじわと間合いを詰めながら、足を止めての打ち合いで豪快な左フック、さらに右ストレートを振り抜くと、続けて被弾した篠原は衝撃からロープにはじけ飛び、反撃のパンチを見せた次の瞬間、前から折れるように突っ伏して崩れ落ちた。
大岩の剛腕が効いた篠原は、這いつくばりながら立ち上がろうとするも、身体が思うように動かない。ここでレフェリーがゴングを要求した。
「アゴにスパーンと入った」「目が飛んでた」「パンチ力やっぱりある」と唸る会心の一撃、嬉しい勝利に、セコンドについた盟友の武尊も笑顔で駆け寄ってハグ。大岩の勝利を祝福。
スローでも、大岩のパンチが顔面をクリーンヒットし、首が仰け反って顔がひしゃげる程の衝撃。一度頭が上がって、篠原はパンチで応戦するが、まるで電源が切れシャットダウンされた人形のように、ガクリと時間差で腰から砕けた。
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