30年前と比べて「おひとり様」でいることの意識はどう変わったのか。一人を志向する人たちが大幅に増えたという調査結果が先日発表された。
博報堂生活総合研究所が25〜39歳の男女を対象に行った調査によると、この30年で「ひとりでいるほうが好き」の割合が「みんなでいるほうが好き」を逆転した。56.3%の人が「ひとりでいるほうが好き」と答えている。
「どちらかと言えばひとりで行きたい」と答えた場所で、前回1993年の調査より一番増えたのが喫茶店・カフェで、前回20%だったが今回は53.4%になっている。(複数回答)
「どちらからといえば映画館に1人で行きたい」と答えた人は、前回調査は18.1%だったが、30年で37.5%に増えている。
次の4つの項目のうち、30年前の調査と比べて「はい」と答えた人が増えたのはどの項目だろうか?
1.1人で行けるなじみの店がある
2.恋人・夫婦でペアルックを着たい
3.1人で食事をするのは淋しい
4.誰かのために生きるより、自分のために生きたい
今回の調査では、1人で食事するのは淋しいと感じる人が減る一方で、ペアルックを好んだり、誰かのために生きたいという人が増えている。
1.1人で行けるなじみの店がある +7.2ポイント
2.恋人・夫婦でペアルックを着たい +11.8ポイント
3.1人で食事するのは淋しい -29.2ポイント
4.誰かのために生きるより、自分のために生きたい -10.6ポイント
このほか、帰宅が遅くなったら必ず家族に電話するという既婚者は、30年前の調査と比べて16.9ポイントアップした。矛盾するようだが、集団や組織が好きという人も増え、5.9ポイントアップした。
さらに、1人でしたいこと増加ランキングのうち、30年前から最も増えたことは以下だ。
1.会社の昼休み +32.9ポイント
2.平日、家で朝食をとること +32.3ポイント
3.外で昼食をとること +19.6ポイント
4.平日、家で夕食をとること +18.9ポイント
5.休日出勤すること +18.1ポイント
そして、おひとり様が好まれるなか、様々なおひとり様ビジネスも登場している。ひとり焼肉やひとりカラオケなどに混ざって、本来2人いないと成立しないものがビジネスになっている。なんと、ひとりウエディングだ。
コロナ禍も経て、おひとり様が好まれる時代がより加速しているのかもしれない。(『ABEMAヒルズ』より)
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