過去は関係ない、ただ目の前の敵を倒すだけ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月14日の第1試合はEX風林火山・勝又健志（連盟）が圧勝。東1局からリードを広げ、オーラスも自ら大物手をツモ。例年、チームスコアが奮わないという12月のジンクスを吹き飛ばした。
この試合は東家から勝又、BEAST Japanext・鈴木大介（連盟）、U-NEXT Pirates・仲林圭（協会）、赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）の並びで開始。試合早々、勝又は“鬼”となった。開局にまず先制リーチで6000点のツモアガリを決め、同1本場も早いリーチで攻める。ライバルを黙らせるリーチ・ツモ・平和・一盃口・赤で1万2000点（＋300点）のアガリ。早くも点棒は4万点を超え、独走状態に。
その後もトップ目で安定感のある麻雀を展開。南3局は2着目仲林の親をダマテンの1600点で流し、南4局は好形でテンパイするとリーチ。決着は一瞬だ。リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・赤・ドラの1万2000点を決め、5万点のトップで終了。勝又の強さが際立ったゲーム展開にファンは「ひぇ〜」「つっよ」「間違えないなあ」「これはつよい」「勝又先生プロすぎるわ」と感嘆の声を上げ、レジェンド解説者の土田浩翔（最高位戦）も「鬼だね」と脱帽するほどだった。
悠々と勝利者インタビューへ登場した勝又。ラスを引けばチームはトータルスコアがマイナスに突入してしまうという土俵際だったが、勝又は「あまり前の結果は気にしないので」と、あくまで自然体をアピールした。大物手連発、完勝だったこの日の結果については「ツイてたから勝ちましたという感じでした」とニコニコ。
実況の日吉辰哉（連盟）からは「12月、チームは過去5シーズン全てマイナス」というデータが紹介されていた。勝又はチームメイトの心境に思いを馳せ「なかなか3人は苦しんでいましたけど、またチームのポイントも100ポイント超えてきたんで（それぞれ成績が悪かった）前回のことは忘れて、自分たちらしい麻雀で僕も含めて頑張っていきたいと思います」と心強いコメント。頼れる軍師が“鬼”のような強さをみせた好ゲームに、ファンからは「めちゃくちゃ頼りになるやん」「勝又はやっぱり上手い」「勝又よくやった！」と賛辞や激励の声が多数寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 EX風林火山・勝又健志（連盟）5万点／＋70.0
2着 U-NEXT Pirates・仲林圭（協会）2万5000点／＋5.0
3着 赤坂ドリブンズ・浅見真紀（最高位戦）1万3700点／▲26.3
4着 BEAST Japanext・鈴木大介（連盟）1万1300点／▲48.7
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
