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【映像】“ジロジロ見てくる…”男児の混浴に反対の声
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 今、ギャルタレント・あおちゃんぺのXへの投稿が話題を呼んでいる。「この前旅行に行った時、大浴場に男の子がいた。大きさ的に小学校低学年くらいに見えた。見られたくなかったし、見せちゃいけないって思った」。大浴場にいた男の子が気になってしまい、風呂から立ち上がることができなかったという。

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 さらに「子どもでも立派な男だし、母親以外の裸体がうろついている女湯になんか入らせない方がいい」と投稿し、これがSNSで議論を巻き起こしている。「わかる…体をジロジロ見てくる子もいるよね」「1人で男風呂にいかせるのも危ないでしょ」「いつ性に目覚めるかは子どもによるから難しい」という様々な意見が飛び交っている。

 現在では銭湯など大浴場の場合は、おおむね7歳以上が混浴できない年齢の目安となっているが、年齢に関係なく男児は女風呂に入れるべきではないのか。『ABEMA Prime』で議論した。

■男児の混浴、許容できる年齢は?

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 今回のXの投稿についてあおちゃんぺは「混浴制限年齢が7歳と決まっている以上、誰か特定の人を指摘するつもりはない。でも嫌だという気持ちを持っているのは事実で、声をあげる権利もあるので、正直に投稿しただけだ」と説明。

 生後8カ月の息子を持つエッセイストのyuzukaさんは「私は、公衆浴場に息子を連れて行くことはない。銭湯は『娯楽』という認識で、家で風呂に入れることができるからだ。一方で、風呂やシャワーがない場合は利用して欲しいと思う」と主張した。

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 3歳の息子の母・サトウさんは、施設のルールを守るなど必要に応じて幼児の混浴はありだと考えている一方で、女風呂に入ろうとしたら逆に息子から拒否された経験があるという。「友人家族と行った旅行で、その時は夫が不在だったこともあり、初めて息子と一緒に女風呂の更衣室に入った。私に違和感はなかったが、息子がそのグループのお姉ちゃんが裸でいるのを見てショックを受けたみたいで、『やだやだ、僕も男の子のほうがいい』と言い始めた。友人のパパさんにお願いして、男風呂に連れて行ってもらった」。

 そういった経験から「他の女性の気持ちに配慮をしていたが、子ども自身も『嫌だ』と感じているというのは衝撃だった。これからは連れて行ってはいけないと思った」と語る。

 yuzukaさんは「大人の女性への配慮よりも、同い年の女の子が見た時に、嫌な気持ちになるのではないかと思う。だから息子を女風呂に連れて行かないし、入ってほしくないと思う」とも話した。

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 あおちゃんぺがXで実施したアンケートによると、大浴場に異性の子ども(6歳まで)がいても全く気にならないか?という問いに「NG(注意するorしないが嫌だ)」と答えたのは、女性が約61%、男性が約44%だったという。

 あおちゃんぺは「言わないだけで心の中では嫌だと感じている人は多い。ただ、親がシングルの可能性もあるから許容したいという気持ちもあり、その折り合いは難しい。だから周囲を安心させるためにも、きちんと年齢確認を行い、バンドをつけるというのがお互いの歩み寄り策ではないか」と持論を展開した。

 一方で、規制を望んでいるわけではないといい、「昔も嫌だと思っていたけど、時代的に言えなかった人もいると思う。価値観が変わったことで声をあげたいという人もいると思うので、年々更新していく。それを規制と捉えるのか、世界を良い方向に改善していくという捉え方をするのかで違うと思う」と述べた。

■幼児の“性欲“はいつ芽生える?体への興味と性欲の違い

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 厚労省の調査によると、4~5歳ごろから男女の体の違いが明確になり、小学2~3年生で性の興味・関心から知識を得ようとする行動もみられるという。そのため、早ければ4~5歳から男女別着替えや性教育が必要となる可能性が指摘されている。

 ジャーナリストの堀潤氏は「ある統計では、“性の目覚め”は平均で9歳とある。そこに至るまでの段階で、3歳、4歳、5歳は性の認識が出来上がっていく。そこで男女で風呂に一緒に入ることが何を意味するのか、フェアに話し合ってみないといけない。その上で対策を考えるべきだ」との考えを述べる。

 幼児の“性欲“について、助産師の田中まゆ氏は、第二次性徴期(11歳ごろ)から男性ホルモンの増加とともに高まり始めると話す。個人差があり体への興味と性欲の線引きは難しいものの、「体の違いの認識は3~5歳ごろには可能で、好奇心もある。第二次性徴前から性的関心を持つ子もいる」としている。

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 yuzukaさんは、自身の息子が「いやらしい目で見ている」との見方をされたエピソードを明かす。

「電車に息子を抱っこして乗っていたら、女の子を連れているお母さんがこちらを見てずっと怪訝な顔をしていた。息子とその子はなんなら笑い合っていた感じだったが、乗り換えで一緒に降りた時に、お母さんから肩をトントンとされて『あなたの息子さん、ずっとニヤニヤしながらうちの娘を見ているんですけど』『いくら子どもとはいえ、男の子は女の子を性的な目で見ているんだから、ちゃんと教育しないと』みたいなことを言われた。さらに、『運悪く男の子を産んだのだから、性加害者にならないように育てなきゃいけないのに、できないのはこの子は障害者なのか』とまで言われ、すごくびっくりした。確かに男の子っぽい服装だったが、うちはまだ0歳8カ月だ。Xで“男児ママvs女児ママ“という構図で言われているようなことだなと、ここまで来てしまったという怖さがあった」

 サトウさんは「子育て世代はもはや人口のマイノリティになっていて、SNSで分裂している場合じゃない。例えばトイレの問題も、多目的トイレという名前になったのはわりと最近だ。今までは身体障害者用で、特に年代が上の方だと、親と異性の子どもだったら多目的トイレを使うのがいいとなっていても“健常者が使うのは常識がない“と思われてしまう。団結して子どもを守っていかなきゃいけない中で、最近のSNS上の議論を見ていると悲しいなと思う」と懸念を示した。

 yuzukaさんは「いろいろ議論をすべきだと思うが、その中で攻撃的な発言をして排除するというのは先につながらない。お互いがきちんと話し合いをしながら、有意義な議論をSNSでもできたらいいと思う」との考えを示した。
(『ABEMA Prime』より)

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