頭の回転の速さがわかるいきなりのロング自戦解説だ。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月18日の第1試合で、U-NEXT Pirates・瑞原明奈(最高位戦)は、2着目のオーラスで逆転を狙ったリーチを放ち、出アガリこそしたものの届かず2着でフィニッシュ。悔しい3戦連続2着に終わると、リーチ判断の場面を試合後に聞かれ、2分40秒かけて一気に説明する一幕があった。
瑞原は早大卒の才女として知られ、Mリーガーになった後もネット麻雀で鍛えた腕にチームメイトの知識を加えて年々レベルアップ。MVPも獲得したことがあり、今ではMリーグの顔の一人とも言われている。その戦いは安定感が抜群で、今期もリーグ上位を走るチームの貴重なポイントゲッターだ。
オーラス、トップ目のKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)を追いかける瑞原は、高目ツモなら逆転、安目ツモなら裏ドラ次第という状況でテンパイを迎えた。「トップを虎視眈々と狙っていました。前回も前々回もオーラスでまくられて、悔しい2着だったので、今日は結構トップにこだわって打ちました」と試合のプランを振り返った瑞原だが、テンパイして即リーチと思われたところ、じっくり時間を使ってからリーチを宣言した。結果、惜しくも逆転のアガリにはならず、3戦連続2着に終わった。
試合後、インタビューの機会を得た瑞原は、リーチ時の熟考について聞かれて、そこから自戦解説がスタート。「アガリ方を考えていました。一発だったら、高目だったら、安目だったら、誰から出たら。いろいろ考えていたんです。結局リーチをする時に大まかな方針は考えるのですが、他家の動向によって選択が変わってくるので、動向を見ながら1巡、1巡判断しなきゃいけないので。リーチの時は方針というは、自分の中の条件を整理した感じです」と、一息で話すと、ここからさらに詳細を時折身振り手振りも入れながら、さらに説明。気がつけば、インタビュアーの松本圭世が入る余地がないペースで話し続け「長かったです、ごめんなさい!申し訳ございません!」と締め括るまで、2分40秒が経過していた。
試合はもちろんながら、どんなことを考えて戦っていたかを知れるのは、ファンにとってうれしいコンテンツ。話している最中、カメラアングルもいろいろと変わったことから「どの角度でもべっぴん」「頭いい」と喜びの声が多数見られていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)