リーグが発足して6年目。いよいよ応援のスタイルにもバリエーションが増えだしている。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ」12月19日、EX風林火山の控室からは試合前から大きな声が響いていた。聞こえてくるのは野球場のような声援。「1筒ツモれー、おうっ!」とリズムに乗せた新たな応援が完成していた。
EX風林火山は、チームのイベントやグッズ、ドラフト指名の選考会など、様々な企画を実施するエンターテイメント性の高いチーム。テレビ朝日に勤務する藤沢晴信監督のアイディアによるものが大きいが、これまでの麻雀界には見られなかったようなものを、どんどんと注入している。今期、特に目立つのが、控室での応援だ。
各チームの控室での過ごし方は、視聴者と同じような環境でモニターを使って戦況を見守りつつ、アガリが出たり、トップを取ったりすれば、チームメイトや関係者たちが声をあげて喜ぶ、というのが一般的なパターンだ。ところがEX風林火山はアガリが出る前から盛り上がり、むしろ応援しながら一緒に戦っているような雰囲気だ。第1試合は勝又健志(連盟)が出場となったが、試合前から控室は応援の練習がスタート。「ロン、ロン、ロン、ロン、勝又!満貫、おう!跳満、おう!そーれそーれ、そーれそれそれ、1筒ツモれー、おうっ!」と、野球の応援で有名なコンバットマーチに合わせて、麻雀用語を重ねて声を出していた。
この声が届いたのか、勝又は個人4連勝となるトップを獲得。今後は控室だけでなく、EX風林火山を支えるファンの間でも、この野球風応援が定着しそうな勢いだ。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)