将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が12月24日、準公式戦の「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2023 決勝戦」第6局で、羽生善治九段(53)と対戦。年初に行われた王将戦七番勝負でも大激闘を繰り広げた両者が年末のオールスター戦の舞台で激突し、藤井竜王・名人が77手で勝利した。
将棋界のトップスターの藤井竜王・名人と羽生九段のタイトル戦初激突で始まった2023年。年末恒例のオールスター東西対抗戦決勝戦もこのカードでの締めくくりとなった。藤井竜王・名人は「緊張していますが、思いっきりぶつかって行きたい」と語り第6局の羽生九段戦へと向かった。
1手30秒の早指し戦とあり羽生九段の積極的な指し回しで超急戦となると、藤井竜王・名人も対抗。ペースを握ってからは一気にリードを切り開くと、自陣に桂馬を打ち付ける華麗な受けの一手もファンを魅了した。盤石の指し回しで“レジェンド”を圧倒した藤井竜王・名人が快勝。所属する西軍へと白星を持ち帰った。
終局後、藤井竜王・名人は「序盤からすごく激しい展開になって全くわからないまま指していましたが、最後進んだ局面でたまたま勝ちになっていたという一局だったかなと思います」とコメント。チームの勝利を左右する重要な一局だったとあり、「第6局を選んだことを少し後悔していたんですけど、何とか勝つことができて責任を果たせたのかなと思っています」とホッとした表情で振り返っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)