虎穴に入らずんば虎子を得ず。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」12月25日の第2試合、リーグ新記録の個人5連勝を懸け、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)が親リーチに真っ向勝負。その戦いぶりに多くの視聴者が魂を震わせた。
鈴木優が逃げ切りを図る南4局、親のTEAM雷電・黒沢咲(連盟)が東をポンしてテンパイ一番乗り。打点は1500点でトップ逆転には足りないが、待ちは6・9筒と良い。その後、鈴木優はカン5索のテンパイを果たし、迷わずリーチ。この5索は黒沢が暗刻で、勝負は明らかに鈴木優の分が悪い。とはいえ鈴木優は今期これまで、常人ではできないほどの攻撃的な麻雀を展開し、4連勝を決めてきた。このオーラスでも親リーチに恐れず勝負、ファンからは「きたー!!!」「すご!」「面白い展開!」「優さん!前人未到だぞ!」「これはかっけえやつ!」と興奮の声が立て続いた。
実況の日吉辰哉(連盟)も「5連勝その手に掴むか!」とボルテージは最高潮。いつもは冷静な解説者の藤崎智(連盟)も「劇的ですけどね、5索ツモったらね!」とトーンが高い。なおも「ここ数節の勝ちっぷりが本当コレですもん!」と鈴木優のアガリを予見する日吉。黒沢は残り1枚の5索を引いてもカンができることから放銃はなし。KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の2人はオリているため放銃はほぼなく、鈴木優がアガるためには最後の赤5索を引くしかない。山が残り少なくなっても日吉は「めちゃくちゃツモりそう!」と悲鳴に近い声を上げ、藤崎も「ツモりそうだね!」とそれに続く。
黒沢がアガるか、それとも鈴木優がツモり、大記録達成となるか。ファンも放送席も一体となってこの日のクライマックスを見守る。そして11巡目、鈴木優の手元に赤5索が訪れ、そっと「ツモ」の宣言。日吉は「いったー!!!」と絶叫。リーチ・ツモ・赤2の8000点を宣言し、鈴木優はリーグ新記録となる個人5連勝を達成した。
“戦闘民族”鈴木優のプレーに魂も震える視聴者が続出。今後、幾度となくリプレーされるであろう名場面の誕生だった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)