将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、叡王、王座、王将、棋聖、21)への挑戦者を決める第49期棋王戦コナミグループ杯挑戦者決定二番勝負第2局が12月26日に行われ、伊藤匠七段(21)が広瀬章人九段(36)に勝利し棋王初挑戦を決めた。五番勝負は2月4日、富山県魚津市「新川文化ホール」で開幕する。
敗者決定戦から勝ち上がった伊藤七段は、挑戦者決定二番勝負で広瀬九段に連勝。竜王戦七番勝負に続き、藤井棋王への“再挑戦”を決めた。
注目の決定戦第2局は、伊藤七段の先手番で得意の相掛かりを志向。じりじりとした中盤戦で長く互角の形勢が続いたものの、伊藤七段が仕掛けて本格的な戦いへと突入した。5期ぶり2度目の棋王挑戦を狙う広瀬八段も譲れない。攻守を織り交ぜ伊藤七段に対抗したが、ペースは伊藤七段の手中に。先手は好調な攻めを重ねてリードを拡大させると、一気に押し切り待望の勝利を手にした。
伊藤七段は、2023年度の第36期竜王戦七番勝負でタイトル初挑戦。0勝4敗で同学年の八冠王に敗れたが、敗戦から1カ月後に藤井棋王への“再挑戦権”をもぎ取って見せた。
敗者復活戦から勝ち上がり挑戦権を獲得した伊藤七段は、「1敗して挑戦は厳しいかなと思っていましたが、挑戦できて良かったと思います」とコメント。藤井棋王との五番勝負に向けて「一度タイトル戦で対戦してまた挑戦したいという思いが強くなったので、今回挑戦できて嬉しく思います」と語った。
短期決戦となる五番勝負では絶対王者相手にどのような作戦をぶつけるのか、大きな注目が集まることになる。棋王戦五番勝負は、2024年2月4日に富山県魚津市「新川文化ホール」で開幕する。
<日程・会場>
第1局 2月4日(日)富山県魚津市「新川文化ホール」
第2局 2月24日(土)石川県金沢市「北國新聞会館」
第3局 3月3日(日)新潟県新潟市「新潟グランドホテル」
第4局 3月17日(日)栃木県日光市「日光きぬ川スパホテル三日月」
第5局 3月26日(火)東京都渋谷区「東郷神社」
(ABEMA/将棋チャンネルより)