その苦労を知っているからこそ、ようやく取れたトップに中も飛び跳ね、そして泣いた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」11月21日・第2試合では、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)が、実に約1年ぶりとなるトップを獲得。試合終了の瞬間、控室で見ていた園田賢・浅見真紀(いずれも最高位戦)が「やったー!ほー!」と大喜びするシーンが、カメラに収まった。
【映像】たろう1年ぶりのトップに跳ねる園田と涙ぐむ浅見(9分39秒ごろ~)
たろうはプロ麻雀界でも指折りの実力者として知られ、Mリーグ初年度の2018-19シーズンでは園田、たろう、村上淳(最高位戦)の3人で初代王者に。ただその後はチームも個人も目立った成績を残せず、昨期はついに初期メンバーの村上、さらに途中から加入していた丸山奏子(最高位戦)がチームを抜けて再編することになった。チームに残ったたろうとしても、今期こそはという強い思いを持って開幕を迎えたものの、なかなかトップが取れず悩む時間も長かった。
そんなたろうの顔がようやく晴れたのが11月21日の第2試合。僅差の2着目でオーラスを迎えると、發のみながら1000点(+300点、供託1000点)をアガって逆転トップ。試合後には「ちょっとウルッと来た」と振り返った。
劇的な逆転勝利に控室も沸きに沸いた。たろうのトップが決まった瞬間、園田と浅見は同時に「やったー!ほー!」と大はしゃぎ。さらに浅見は感極まったのか「よかったー!よかったねぇ」と声を振るわせた。さらに園田は「来たぜ!来たねぇ」とさらにハイテンション。たろうが控室に戻るなり「お待たせしましたよー。よかったよー。ダメだと持ったでしょ」とホッとした笑みを見せると、園田も「配牌を見た時、これはダメだと思った」と笑っていた。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)