天下の八冠も思わずピシッと背筋が伸びる?将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が、同門の姉弟子から出た発言に思わず爆笑する一幕があった。年末に行わればABEMAによる特別番組の収録で、杉本昌隆八段(55)の姉弟子である室田伊緒女流二段(34)から、少年時代のエピソードや直近の様子についてズバズバと紹介され、藤井竜王・名人も思わず笑顔。私服のコーディネートを引き受けるといった室田女流二段が「藤井くんのカードで」と言った瞬間には、たまらず爆笑することとなった。
【映像】“女帝”の姉弟子からの提案に爆笑する藤井聡太竜王・名人
室田女流二段によれば、藤井竜王・名人との出会いは「藤井くんが小学2年生の時」に行われた詰将棋解答選手権だったという。あっという間に解いて会場を去ってしまった藤井少年について、室田女流二段は「あの子、本当に解けたかな。私はまだ解けていなかったので大丈夫かなと心配していた」が、天才少年は見事に全問正解。「その時、初めて藤井くんという強い子がいると認識しました」と、当時の驚きを振り返った。
同門ということもあり、藤井竜王・名人が中学2年生時、史上最年少で四段昇段を果たした後も、将棋を指す機会はあった。室田女流二段は「10秒将棋で私が勝ったのを覚えていますか?さすがにその一局は覚えていてくれると思う」と話すと、これを聞いた藤井竜王・名人は「10秒将棋なので、そういうこともあるかなと。それよりも、そのネタをここまで引きずられることになるとは。自分が棋士になって1年目で、もう6~7年前の話なので」と笑い始めた。
穏やかそうな顔立ちながら、その切れ味鋭い発言などから“女帝”の異名を持つ室田女流二段。今回切り込んだのは、藤井竜王・名人の私服についてだ。「靴も1足しか持っていないと聞いた。3足くらい持ってローテーションしたらいいかなと思うので、今度一緒に買いに行きましょう」と、まずは靴について注文をつけると、さらに「私服も月に1回くらいしか着ない。1着くらいしか持っていないと聞いたので、シーズンごとに3着は欲しいですね」と着回しを提案。そして「どこか1日作ってくれれば、全て一緒に藤井くんのカードで買うので、半日か1日ください」と、姉弟子としてコーディネートを引き受けると立候補した。
将棋のことならまだしも私服についての指摘、さらにはカードを使うという“荒業”に、さすがの八冠も爆笑しつつたじたじ。進行役の中村桃子女流二段(36)から「姉弟子には頭が上がらないですか?」と尋ねられると「一門の中でも一番権威がありますので」と、“女帝”の異名に引っ掛けて周囲の笑いも誘っていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)