将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖、21)に菅井竜也八段(31)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」が1月7日、栃木県大田原市のホテル花月で開幕した。前人未踏の八冠防衛に臨む藤井王将と振り飛車党の絶対的エース・菅井八段が激突する注目のシリーズ。新春を飾る開幕局を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手は菅井八段に決まった。
藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第36期竜王(1組以上:3期)、第81期名人(A級以上:2期)。2023年は、史上初の全八冠の独占を達成するなど飛躍の年に。前年度の王将戦は羽生善治九段を挑戦者に迎え、大激戦の末に4勝2敗で連覇を飾った。今年度の成績は33勝6敗で勝率は.8461と高勝率をキープしており、その勢いは止まる所を知らない。本シリーズを制し、王将3連覇とタイトル戦20連勝を狙う。
菅井八段は、2010年4月に四段昇段。竜王戦1組(1組:1期)、順位戦A級(A級:4期)。振り飛車党の絶対的エース棋士として知られ、2017年度の第58期王位戦で初戴冠。平成生まれ初のタイトルホルダーとなった。振り飛車の可能性を追求し続ける屈指の研究家としても知られている。王将戦には2011年度の第61期から参戦。今年度、初めて挑戦者決定リーグのメンバーに名を連ねた。勢いのある指し回しで強豪を次々になぎ倒し、過酷なリーグを5勝1敗のトップで駆け抜けて自身初となる王将挑戦権を手にした。
両者の公式戦対局成績はこれまでに13局で、藤井王将の9勝、菅井八段の4勝。昨年行われた叡王戦五番勝負でタイトル戦初激突し、藤井王将が3勝1敗で防衛を果たしたものの、決定局となった第4局は2度の千日手指し直しもあるなど大熱戦となった。2日制の対戦は本シリーズが初。約半年の月日を経て、再び“絶対王者”への挑戦権を手にした菅井八段の作戦にも期待が高まっており、濃密な時間となることは間違いない。
持ち時間は各8時間の2日制で、振り駒の結果、先手は菅井八段に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。ABEMA PPVとABEMA将棋チャンネルでは、この対局を終了まで生放送する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)