5回のリーチは全て成就。KADOKAWAサクラナイツの渋川難波(協会)が1月9日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第2試合に登板して、アガリ6回の快勝でチームに新年初のトップを持ち帰った。
第1試合はチームリーダー・内川幸太郎(連盟)がラスに沈んだ。この時点で、チームは3位から4位に転落。「頼んだぞって送り出してくれた」。渋川は負けられない状況だった。当試合は起家からTEAM雷電・本田朋広(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)、渋川、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の並びでスタート。渋川は東1局でいきなりリーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・三色同順の跳満・1万2000点をアガった。
東2局ではたろうに2900点を放銃したものの、東2局1本場では本田からリーチ・一発ドラの5200点(+300点)を奪取。テンパイ流局で迎えた東4局2本場では親跳満・1万8000点(+600点、供託1000点)を獲得した小林にトップ目を譲るも、東4局3本場ではリーチ・ツモ・平和・赤の5200点(+900点)、南1局ではリーチ・ツモ・タンヤオ・一盃口の満貫・8000点を加点して小林を抜いた。南2局でもリーチ・平和の2000点(供託1000点)をアガると、オーラスでも親の小林からタンヤオのみの1000点を奪って自ら終幕。試合会場をチームカラーのサクラ色に染めた。
「2着でもいいと思っていた」。渋川は試合前、こう考えていたという。だが、東1局で跳満をアガったことで、「これはトップを逃せないなって気持ちでやっていました」と告白。内川をリカバリーする勝利に「めちゃくちゃ嬉しいです」と笑みを浮かべた。
当試合は渋川によると「本当は堀(慎吾)さんが出る予定だったんですけど、体調を崩しちゃって急遽、僕が出ることになった」とのこと。「これで負けたら『俺が這ってでも行けば良かった』って間違いなく言われるところだったので、いつも以上に気合いを入れてやっていたらトップを取れたから、堀さんもニッコリだと思います」とすると、「これからもサクラナイツ、上がっていきますので、応援よろしくお願いします」とサクラブレードを高々と掲げた。これでチームは再び、3位に浮上。サクラ旋風は“魔神”が巻き起こす。
【第2試合結果】
1着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)4万9000点/+69.0
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)3万9100点/+19.1
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)9600点/▲30.4
4着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)2300点/▲57.7
【1月9日時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +421.7(56/96)
2位 赤坂ドリブンズ +321.3(56/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +264.3(54/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +219.5(54/96)
5位 渋谷ABEMAS +16.8(56/96)
6位 EX風林火山 ▲26.3(56/96)
7位 TEAM雷電 ▲254.7(56/96)
8位 セガサミーフェニックス ▲381.7(54/96)
9位 BEAST Japanext ▲580.9(54/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)