うっ憤を晴らすかのような一撃だった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月11日の第2試合。セガサミーフェニックス・醍醐大（最高位戦）が親番で先制リーチ、見事に一発で高目をツモり大復活。圧巻のパフォーマンスに実況者も思わず悶絶した。
場面は南2局。3万5500点持ちで微差のトップ目の醍醐、その配牌はドラも赤もない凡庸な手。しかしツモが抜群にいい。すくすくと育ち、6巡目でイーシャンテンに。さらに次巡、一盃口が完成する7筒を引き入れて即リーチだ。7筒を引いた瞬間、実況の日吉辰哉（連盟）は「最高！ありがとう！」と絶叫。さらに「これが残ってないわけないっすよ！7山！」と状況を伝えた。ファンは「これは1発あるぞ！！！！」「ななやまだとー！」「いけいけ！」「これはありがとう！！」と大興奮だ。
ゆっくりとツモ山に手を伸ばし、引き寄せたのは高目の四万だ。裏ドラも乗り、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・平和・一盃口・裏ドラの1万8000点を獲得。日吉は「四万は6000オールだぞー！」とまたも絶叫。ここまでわずか1勝、芳しくない配牌とツモに苦しめられて来た男の一撃に、ファンは「きたーーー」「突き抜けたかDAIGO」「よっしゃあああああああああ」「ついに目を覚ました！！」と拍手喝采だ。解説の藤崎智（連盟）も「ようやく、って感じですか」と復活弾を祝福。点棒をしまい、醍醐は万感の思いで次局の配牌を開けた。
このアガリを活かし、醍醐は昨年12月5日以来の2勝目を挙げた。ついに“神の手”発動、醍醐大の一撃に熱血実況も悶絶した激熱のシーンだった。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
