やられっぱなしではいられない。そんな気丈さが伝わるようなアガリだった。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月12日の第2試合。KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)が箱割れ寸前のラス目から親跳満をツモ。凛とした表情で高目をツモるそのパフォーマンスに、視聴者は大いに沸いた。
高宮は開局早々に放銃が続き、東3局の親番を迎えて3300点持ちのラス目。配牌から高宮は789の三色同順を見据えて八万の先切り。ツモが効き、6・9筒待ちで先制リーチをかけた。9筒でアガれば狙い通りの三色同順だ。ライバルが次々にオリ、流局も間近となった16巡目、高宮にようやく9筒が訪れた。
「ツモ!」と勢い良く手牌を倒し、願いを込めてめくった裏ドラは7筒に乗った。リーチ・ツモ・平和・三色同順・裏ドラの1万8000点が完成、一気に2着目まで浮上した高宮にファンは「これはデカい」「復活のM」「ないすないすーー!!」「お帰りまりしゃん」「やったやったやった」と大歓声だ。解説の朝倉康心(最高位戦)もアガリの瞬間「ツモった!裏1!いやあ、完全に復活しましたね」と感嘆の声を上げた。
高目ツモの手牌はもとより、アガリを決めた直後の表情も麗しい。大苦戦で始まったゲームが得意の高打点で見事に復活。期待に応えた高宮の戦いぶりに、ファンが悩殺されたシーンだった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)