将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント2回戦が1月13日に行われ、永瀬拓矢九段(31)が豊島将之九段(33)に153手で勝利。今期の4強一番乗りを決めた。
東西を代表するトップ棋士同士による2回戦は、永瀬九段に軍配が上がった。公開対局で行われた本局は、振り駒で永瀬九段の先手に。相居飛車の出だしから、永瀬九段は雁木を採用した。難解な中盤戦では、やや先手ペースに。ぐいぐいと戦線拡大する永瀬九段に対し、豊島九段も徹底抗戦を敷いた。
これまでに何局もの熱戦を繰り広げてきた両者とあり、意地と意地のぶつかり合いから終盤は大混戦に。先手玉は上部に脱出して安全を築いたが、豊島九段も簡単には譲らない。懸命に手をつないだが、最後は永瀬九段が寄せ切って白星をもぎとった。
この結果、勝利した永瀬九段の準決勝進出が決定。“4強”一番乗りとなった。準決勝・決勝は2月10日、東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で予定されている。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)