将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント1回戦が1月14日に行われ、増田康宏七段(26)が及川拓馬七段(36)に116手で勝利した。増田七段は午後2時から行われる2回戦で、藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)と準決勝進出をかけて戦う。
増田七段が安定感のある指し回しで初戦突破を決めた。1回戦では、今期初めて本戦進出を決めた及川七段との対戦に。角換わり腰掛け銀の出だしから、慎重な進行となった。右玉に構えた増田七段に対し、先手の及川七段は銀矢倉から穴熊へ。難解な中盤戦では、増田七段が角打ちから厳しい手を重ねてリードを拡大した。及川七段も懸命に手をつないだが、差を埋めるまでには至らない。増田七段が先手の粘りを振り切り、白星を手にした。
この結果、増田七段の2回戦進出が決定。午後2時から行われる2回戦では、同時刻に行われていた1回戦の藤井竜王・名人-斎藤慎太郎八段(30)戦に勝利した藤井竜王・名人と対戦する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)