【写真・画像】ほぼ全域で断水が続く… トイレが使えず、水や食べ物を我慢する被災者も 「ここまで断水がひどいのは初めて。集落ごと移るしかない」舛添要一氏が提言 1枚目
【映像】開封済みのナプキン…支援物資として送られてきた衝撃のモノ
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 能登半島地震の被災地で、被災者を苦しめる悪質な犯罪が起きている。
 
【映像】開封済みのナプキン…支援物資として送られてきた衝撃のモノ
 
 自宅が被災した女性(72)が「これからどうすればいいかという時にやられたら…本当にやめてほしい」そう訴えるのは、「ブルーシート高額請求」だ。女性は地震発生の2日後、業者を名乗る若い男の訪問を受けた。男は壊れた屋根をブルーシートで覆うことを勧めてきたという。
 
「いきなり来た。『天井の鬼瓦が傾いているからブルーシートをつけた方がいい。予約はいっぱいあるけど、お宅を一番先につけますから、どうですか?』と」(被災した女性)
 
 女性がブルーシートの設置を依頼すると、男は車からハシゴをおろし、20分ほどして「終わりました」と告げた。設置料金の相場は通常、高くても5〜6万円だが、そこで12万円を請求される。女性は「暴れられたりしたら怖いなと思い、結局払った」と話す。しかし設置してからわずか2日後、ブルーシートは屋根から外れたという。こうした被害を受けて、七尾市役所はホームページで注意を呼びかけている。なお警察庁には、ブルーシートのみならず、瓦の修繕での高額請求など、石川県内で計44件の相談が寄せられている。

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 災害に便乗した「ニセ自衛官の空き巣」も起きている。穴水町では自衛官になりすました人物が被災地をうろつき、一部報道によると、支援を装って家に上がり込む者もいるという。町民は「怖い。許せない」と語り、防衛省の吉田圭秀統合幕僚長は「被災者がこれだけ困窮している時に、そのような行為をすることは断じて許されない」と批判する。
     
 「義援金詐欺」も相次ぐ。PayPayの「送る・受け取る」機能を悪用する不正行為や詐欺行為が確認されており、SNS上では被災者を装って寄付を募る投稿や、「子どものために」と良心に訴えて金銭をだまし取る手口も散見される。
     
 他にも、支援物資の募集を呼びかけた業者に、「着払い」で荷物が到着する迷惑行為が起きている。届いた物資を確認すると、コンビニの割り箸や、開封済みの調味料・ナプキンなど、支援には使えないものも多かったという。支援物資を募集した社長は、「悪気はなく少しでもできることをしたいと思って、善意で送った方もいるかもしれない。そう考えると責める気持ちになれない」と語る。
     
 元衆議院議員の宮崎謙介氏は、かつて千葉県で豪雨が起きた際に、建築系の業者と被災地支援へ行ったと振り返る。ブルーシートの有無は生活を左右するが、プロの職人がボルトで固定する作業をしないと、すぐに飛んで行ってしまうといい、今回の事案は「ほとんど素人に近い方々がやっていた」とみる。

「12万円払って生活が保障されればいいが、すぐまた飛んでしまった。これは本当に許せない行為」(宮崎謙介氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)

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