試合終了が終了した瞬間のその顔は、想定外の決着に驚いたように見えた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」1月16日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳（連盟）が、新年初登場で初勝利。2着目にわずか1000点差という僅差で逃げ切ったが、横移動で決着した瞬間に表情が固まる瞬間が訪れた。
岡田は今シーズン好調で、チームを引っ張る存在にもなっていることから「岡田様」とチームメイト、関係者から崇められている。昨年発売したカレンダーも、今や開運グッズとして控室に飾られるのが恒例になっているほどだ。2023年最後の試合ではラスを引いており、新年1発目ではなんとか挽回したい岡田は、東場で小さいながらもトップ目に立ったが、南1局に親で跳満をアガったBEAST Japanext・猿川真寿（連盟）に抜かれ後退。それでも南2局にアガった満貫で追撃すると、南4局突入時は猿川と同点の状態でトップを争うことになった。
この南4局はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典（連盟）が親で満貫をアガり、トップ争いが三つ巴になったが、猿川がリーチ棒を出していたことで岡田は1000点差のトップ目に。続く南4局1本場は岡田、猿川、滝沢ではなく、ラス目だったTEAM雷電・本田朋広（連盟）が素点を回復する6400点（＋300点）のアガリで順位変動なし。この瞬間、岡田は「えっ、私トップですよね！？」というように、逃げ切りトップにしばし固まり、きょろきょろと視線を動かすシーンもあった。
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
