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【映像】Youtubeのデマや陰謀論を信じている8歳長男
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 年末年始SNSにぼやかれた、「帰省したのに子どもがスマホ三昧」という声。また、能登半島地震のさまざまな情報が報じられる中、人工地震説や架空の住所や無関係の画像などを使った救助要請など、フェイク情報や陰謀論が駆け巡った。

【映像】Youtubeのデマや陰謀論を信じている8歳長男

 スマホでネットやSNSと繋がることが当たり前になった今考えたいのが、子どもとインターネットの関係。子どもたちを陰謀論などから守るためにはどうすればいいのか、『ABEMA Prime』で考えた。

■8歳長男がデマや陰謀論に関心

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 さいじゅさんは、8歳の長男がYouTubeのデマや陰謀論を信じてしまい、困っているという。直近関心があったのは「2026年に日本で巨大地震が発生する」「牛乳は毒」「水没したスマホはバイブで水を飛ばせる」などの情報だ。

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「牛乳を飲まなくなったり、試しにスマホを水没させて私に怒られたりしている。ただ、強めに怒ることはせずに、どこで見たの?から始めて情報のソースを明確にし、“間違っている”“合ってるよ”と論破する。自分でも調べて材料を用意して、比較動画を見たりして、納得するまで話し合うようにしている」

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 スマホやタブレットのフィルタリング機能は使っていないといい、「子どもが普通の動画も見られなくなってしまうので、音を聞きながら、まずい動画だったら止めている。後から気づくこともあるが、その時に説明すると息子なりに納得してくれる。“怒られる”というのが大前提にあると思うが、子どもなのでまだコントロールできる」と話す。

■「情報には良いものと悪いものがあることを理解する」

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 7歳の双子と4歳女児を育てる、SNS運用アドバイザーのあやかさんは「物理学のアカウントも運営しているが、今回の地震を受けた情報を鵜呑みにして聞いてくる親世代の方もいた。自分であまり考えずに稚拙な情報を求めている人が多い印象がある」と話す。

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 3人の子どもにまだスマホは見せていない状態で、「災害が起きたときはNHKや信頼できるニュース番組を見せて、一緒に考える材料を与えてから他の情報にも触れさせる」という。

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 文科省はネットリテラシー教育として、学習指導要領で「情報活用能力」を「学習の基盤となる資質·能力」と位置づけ、各教科などで「情報の科学的な理解」等を促進している。小学校では「情報には正しいものと誤ったものがある」「デマやフェイクニュースとは何か」などを、啓発動画やアニメを使って学習していく。

 あやかさんは「情報には良いものと悪いものがあることを初めに理解しなければいけない。その理由まで子どもなりに考えられることが大事だと思う。親子の対話を通してその力を養っていきたい」と説明した。

■サンタクロースやおばけの存在どう説明? ファンタジーはあり?

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 サンタクロースや宇宙人、おばけ·妖怪の存在、赤ちゃんがどうやってできるかなど、子どもへの説明が難しいものもある。プロデューサーで慶応大学特任准教授の若新雄純氏は「科学的根拠がない話がすべて怪しいかというと、“悪いことをしたら神様が見ていてバチが当たる”は陰謀論ではないだろう。子どもがファクトを判断できない時から、“こういうことを大事にしていかないといけない”ということが伝わるようなファンタジーやストーリーはあった。しかし、今は事実かどうかや科学的かどうかを言い過ぎて、それに勝る陰謀論に流されていると思う」との見方を示す。

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 これに南和行弁護士は「自然科学や物理、数学だけでカルト的になると、陰謀論と同じになっていく。そうではなくて、世の中わからないことだらけで、説明できると思って突き詰めていくんだけど、実はやっぱりわからない。これがわかることだと思っていて、大人は“ぜんぶわかってるんだよ”と子どもに示す必要はない」と述べる。

 さいじゅさんは「私自身が東日本大震災で被害を受けた地域に住んでいるので、情報の扱い方はすごく気をつけている。命に直結しなければある種いいのかなと。デマがあることや、正しく怖がることも含めて、わかってさえくれればいい。それをどう教えるかは親の課題でもあるが、自分でも勉強することが命を守ることにもつながると捉えている。そういう意味でファンタジーはいいのではないか」とコメント。

 あやかさんは「自然科学に対する向き合い方として、人間が自然災害で不幸な目に遭ってしまうことは、目を背けられない事実。地球という自然の上に生きている以上は、その住環境を知っておくべきだ。地震のメカニズムについても子どもたちと話したし、そういう大前提を共有するのはいいことだと思っている」とした。(『ABEMA Prime』より)

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